「三伏」の意味とは?2024年はいつからいつまで? |
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日本では、一年のある時期をいろいろな言葉で表現しますが、今回紹介する「三伏」もある時期を表しています。 三伏は手紙などの季節の挨拶に用いられることがありますので、見聞きしたことがある人もいらっしゃるかもしれません。 一体いつからいつまで時期のことでしょうか? 今回は「三伏」の意味や時期についてわかりやすく解説します。 スポンサーリンク 目次「三伏」の意味とは? 読み方は「さんぷく」です。
陰陽五行説に基づいて決められた 「初伏(しょふく)」 「中伏(ちゅうふく)」 「末伏(まっぷく)」 の総称を「三伏」といいます。
「三伏」は、夏の勢いがとても盛んで秋の気配を伏する(ふくする・降伏させる)という意味があります。 夏の最も暑い時期のことをいいます。
陰陽五行説とは、 この世のすべてのものを陰と陽に分類する「陰陽説(いんようせつ)」という思想と、 万物は木、火、土、金、水の五種類の元素からなる「五行説(ごぎょうせつ)」という自然哲学の思想が合わさったものです。 「三伏」はいつ? 「三伏」の日付(三伏日)は一般的に以下の通りです。 三伏 日付 初伏 (しょふく) 夏至(げし・毎年6月22日ごろ)以後の三度目の庚の日(かのえのひ) 中伏 (ちゅうふく) 夏至以後の四度目の庚の日 末伏 (まっぷく) 立秋(りっしゅう・毎年8月8日ごろ)以後の最初の庚の日庚の日の意味は以下のとおりです。 「庚の日(かのえのひ)」とは? 「庚(かのえ)」は、「十干(じっかん)」の7番目にあたります。
十干(じっかん)とは、 甲(こう) 乙(おつ) 丙(へい) 丁(てい) 戊(ぼ) 己(き) 庚(こう) 辛(しん) 壬(じん) 癸(き) のことです。
この「十干」に、 五行説の五行「木(き)」「火(ひ)」「土(つち)」「金(か)」「水(みず)」と、 陰陽説の陽を表す「兄(え)」と、陰を表す「弟(と)」 を順番に当てはめると次のようになります。
甲(木・兄)=「木の兄(きのえ)」 乙(木・弟)=「木の弟(きのと)」 丙(火・兄)=「火の兄(ひのえ)」 丁(火・弟)=「火の弟(ひのと)」 戊(土・兄)=「土の兄(つちのえ)」 己(土・弟)=「土の弟(つちのと)」 庚(金・兄)=「金の兄(かのえ)」 辛(金・弟)=「金の弟(かのと)」 壬(水・兄)=「水の兄(みずのえ)」 癸(水・弟)=「水の弟(みずのと)」
庚は「金の兄(かのえ)」になりますね。 兄(陽)は、「強い」「盛ん」という意味なので、庚(金の兄)は 金の性質が盛んという意味になります。 また以下のように、陰陽五行説で金は秋に対応し、火は夏に対応します。 五行 水 木 火 土 金 季節 冬 春 夏 土用 秋
火と金は下の図のように「相克」の関係にあり、「火は金(属)を溶かす」と考えます。 このことから夏(火)の勢いが盛んで秋(金)の気配は伏する(降伏させる)ことになり、 夏の最も暑い時期になるということになるのです。 また、暦注で三伏日は、 「旅行・婚姻・種まきを忌む日」とされています。 暦注とはカレンダーに記載される日時・方位の吉凶などに関する注記事項のことです。 十干を日にちに当てはめると10日間で一巡りするので、「庚の日」は10日ごとに訪れます。 スポンサーリンク 2024年の「三伏」いつからいつまで? 2024年の三伏日は以下の通りです。 ●初伏は7月15日(月) ●中伏は7月25日(木) ●末伏は8月14日(水)
よって、2024年の「三伏」の期間は、 2024年7月15日(月)~8月14日(水) となります。 手紙で「三伏」を用いる場合 手紙などで季節の挨拶として「三伏」を用いる場合、7月中旬から8月上旬までとなるので、暑中見舞いと同じ時期によく使います。
暑中見舞いは一般的に、 「梅雨明けからお盆まで」 「暦の上では秋になる立秋まで」 といわれており、夏の最も暑い時期である「三伏」とほぼ重なります。 そのため、「三伏の候」や「三伏のみぎり」というふうに、時候の挨拶として用いることができます。 例:「拝啓、三伏の候」
暑中見舞い、時候の挨拶については以下の記事を御覧ください。 関連:「暑中見舞い」「残暑見舞い」の時期はいつからいつまで?意味と文例 関連:「暑中見舞い」気の利いた一言・メッセージ・添え書き例文まとめ 関連:時候の挨拶・季節の挨拶 1月~12月(上旬・中旬・下旬)の手紙やビジネスで使える例文 「九夏三伏」とは? 「三伏」に関連する言葉で「九夏三伏(きゅうかさんぷく)」という四字熟語があります。 「九夏」は夏の90日間のことで、「夏の期間いっぱい」「夏の間全部」という意味があります。 九夏三伏の意味は、「夏の最も暑いころのこと」という意味です。
「九夏」は具体的には、立夏(りっか・5月6日ごろ)から立秋(りっしゅう・8月8日ごろ)までの期間を指します。 「三伏」は夏至(毎年6月22日ごろ)から立秋以後の最初の庚の日までです。
手紙などの時効の挨拶として使う場合、夏の最も暑い時期に使います。 例文 「九夏三伏、皆様いかがお過ごしでしょうか」 「九夏三伏も過ぎ、暑さも和らいできましたね」 「九夏三伏も過ぎ、暑さもどうやら峠を越えたようですね」 「三伏」という言葉の意味がわかりましたね。 秋を降伏させるほど夏の勢いが盛んということで、夏の厳しい暑さを表現しているのです。 毎年同じ日になるわけではありませんが、「7月中旬から8月上旬まで」や「暑中見舞いと同じ時期」と覚えておくと良いかもしれませんね。
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