ディスレクシアのための大学受験対策 大学受験で合理的配慮を受ける  #1合理的配慮とは?基礎知識|成田あゆみ@もじこ塾

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ディスレクシアのための大学受験対策 大学受験で合理的配慮を受ける  #1合理的配慮とは?基礎知識|成田あゆみ@もじこ塾

2023-08-14 03:48| 来源: 网络整理| 查看: 265

前回までは、ディスレクシアのAO入試について3回にわたり記事をお届けしてきました。

今回からは、新しいテーマを取り上げます。そのテーマとは、ディスレクシアの入試における「合理的配慮」についてです。

もじこ塾は設立以来、合理的配慮入試に臨む大学受験生のお手伝いをしてきました。ここでは、過去5年間のもじこ塾の経験を通じて知ったことをお伝えします。あくまでも、もじこ塾の生徒たちを通じて経験したことですが、合理的配慮入試の受験者はとても少ないので、参考になれば幸いです。

合理的配慮とは何?

「合理的配慮」とは、聞き慣れない言葉だと思います。簡単に言うと、合理的配慮とは、「障害のある人に対して提供される便宜や調整」のことです。

学校、会社、役所、お店など、社会におけるさまざまな場面で、障害のある人が「助けが必要」という意思を示した時、要請を受けた側(学校、会社、役所、お店など)は、負担になりすぎない範囲で対応することが、法律によって定められています(障害者差別解消法、2013年制定)。

たとえば、車椅子の利用者から要望があればコンサートホールで入口近くに座席を用意したり、耳の聞こえない人がお店に来たら筆談で会話したり、目が悪い生徒は教室で一番前の席にするといった事例がそうです。

図1

総務省リーフレット「「合理的配慮」を知っていますか?」より

こうした便宜のことを、まとめて「合理的配慮」と呼びます。

このような合理的配慮は、公立学校では法律で義務化されました。つまり、公立学校は、生徒から配慮をお願いされたら、必ず検討しなければなりません。法律になってすぐは知られていなかったのですが、ここ1~2年で大学にも高校以下にも、合理的配慮があるということは、急速に広まりました。

現在、どこの大学の公式サイトにも、「受験に配慮を必要とする受験生の方へ」というタイトルのページがあります。これが「合理的配慮」です。

ディスレクシアの生徒は、希望すれば「合理的配慮」を申請できる

合理的配慮は、目が見えない生徒のための点字受験や、耳が聞こえない学生のためのさまざまな表示といった形でまずは広まりましたが、ディスレクシアなどの学習障害や発達障害をもつ生徒も、大学受験で合理的配慮を受けることができます。これは一般入試でも、AOや推薦入試においても同様です。

(なお、国公立の学校では合理的配慮の提供は義務です。一方、私立学校に関しては、義務か努力目標かは都道府県によります。例えばもじこ塾のある東京都では、東京都の条例(東京都障害者差別解消条例)により、私立学校でも合理的配慮は義務です)

具体的な合理的配慮ですが、たとえば、大学の一般入試では、

・別室での受験・試験時間の1.3倍延長・問題用紙の拡大(文字が大きく見えるように)・マークシートを塗らずに、チェックをつける・定規やカラーマーカーを持ち込んでの受験

などの便宜を受けることが可能です。

ただし、条件があります。

・事前に申請すること・発達障害か学習障害の診断書を提出すること

が必要です。

では、大学受験で合理的配慮を受けるにはどうしたらよいのか。

・どこに申請すればよいのか? ・いつ、どのような内容の申請をするべきか? ・どんな合理的配慮が受けられるのか?

などを知っている人は少ないと思います。一方の診断書に関しても、

・どのようにして取得できるのか? ・いつまでに準備すればいいのか?

などなど、わからないことがたくさんあると思います。

そこで、次回と次々回のnoteの記事で、ディスレクシアの大学受験における合理的配慮の受け方を、詳しく記事にすることといたします。今回は、その概要をお伝えしていきます。

まずお伝えしたいのは、以下の3点です。

・どんな合理的配慮を受けたいかは、自分で決めて申請しなければいけない・大学受験で合理的配慮を受けるには、前段階として、高校の授業や試験で合理的配慮を受けていなければならない(現役生の場合)・大学受験で合理的配慮を受けるには、①高校、②医療機関、③大学受験センター、④志望大学、の4方面に対して、並行して働きかけなければならない

一つずつ見ていきましょう。

どんな合理的配慮を受けたいかは、自分で決めて申請しなければいけない

※以下、「合理的配慮」は「配慮」と記します

先ほど、大学受験では

・別室での受験・試験時間の1.3倍延長・問題用紙の拡大(文字が大きく見えるように)・チェック式解答用紙(マークシートの代わりに)・定規やカラーマーカーを持ち込んでの受験

などの配慮を受けられると書きました。ただしこうした選択肢は、大学側からは一切示してくれません。自分の要望は、自分から具体的に志望大学や大学受験センターに伝える必要があります。

たとえば、「自分は読字困難があるので、試験時間の延長を希望します」「自分は書字障害があるので、パソコン入力による小論文の受験を希望します」という具合です。

となると、「自分にはどんな配慮が必要なのか」を事前に自分で把握しておかねばなりません。

次回のnoteでは、「どのような配慮が受けられるか」そして「自分が必要な配慮を、どうやって把握するか」についての詳細をお伝えします。

大学受験で配慮を受けるには、前段階として、高校の授業や試験で配慮を受けていなければならない(現役の場合)

入試を前にして、突然、志望大学に配慮を申請することはできません。「なぜこの生徒には、この配慮が必要なのか」ということに説得力を持たせるための、いわば根拠が必要なのです。その根拠の出どころとなってくれるのが、

・高校での授業や試験でこのような配慮を受けた・その結果、こうした効果があった

という事実です。

つまり、大学入試で配慮を受けるには、高校で配慮を受けている必要があるのです。

では、高校で配慮を受けるには、どの段階で、誰に対し、どう相談すればいいのか? とくに、大学受験で配慮を得ることを視野に入れた場合、いつ、どう動くのが最適か?

このあたりの詳細については、次々回のnoteで詳しくお伝えします。

大学受験で合理的配慮を受けるには、①高校(現役の場合)、②医療機関、③大学受験センター、④志望大学、の4方面に対して、並行して働きかけなければならない

大学受験というと、受験者と志望大学だけの間でやり取りをすればよいと思うかもしれませんが、配慮を受けるとなると、それ以外のさまざまな機関への働きかけが必要となります。

働きかけが必要な機関は、以下の4つとなります。

①高校(現役の場合)先の項目でも伝えた通り、大学受験で配慮を受けるには、前段階として高校でも配慮を受けていなければなりません。また、実際に入試で配慮申請を行う場合、「この生徒は高校でこういう配慮を受けてきました」という書類を提出します(「状況報告書」と呼ばれることが多いです)。これは通っている高校の校長先生の名前で出します。

図2

↑状況報告書

であれば、高校で配慮を受けるにはどうしたらいいのか? 高校とはどのような関係を築いておくべきか? など、押さえておきたいポイントがたくさんあります。

そして、ここまでずっと「(現役の場合)」とあるのにお気づきでしょうか。浪人生の場合、この書類の代わりになる”裏技”があります。このあたりも、次回以降説明します。

②医療機関入試での配慮申請を行う場合、出願時に診断書を提出する必要があります。このため、あらかじめ医療機関(病院、クリニック)で診察を受けて、学習障害または発達障害の診断書を書いてもらう必要があります。そして、その際には、病院探しから始めなければならないケースも少なくありません。

どうやって医療機関を探すのか? どれくらいの時間をみておけばいい? 診断書を取得するコツは? などを知っておくと、ことがスムーズに進むでしょう。

③大学受験センター④志望大学「大学受験センター」は、共通テストを行っている団体で、国の機関です。一般入試を考えている場合は、共通テストを使って大学受験をするかどうかに関係なく、大学受験センターに配慮申請を行うことをおすすめします。

大学入試センター 受験上の配慮案内

また、志望大学にも配慮入試について問い合わせる必要があります。これは、受験生本人が行わなくてはいけません。

どのような配慮が受けられるか? いつまでに申請するか? 誰が、何を申請するか? どのようにして、申請や問合せ窓口を探して連絡するか? など、知っておかなくてはいけないことがたくさんあります。

このように、大学受験で配慮を受けるには、上記の4つの機関に対して同時に働きかけをしていく必要があります。入試から逆算して、早い時期から長いスパンでスケジュールを立てる必要があるのはもちろん、それぞれの機関とやりとりをする際のコツもあります。

そうした詳細については、次々回のnoteにてお伝えする予定です。

※このnoteで取り上げてほしいテーマを募集します。コメント欄、または[email protected]までお寄せください。



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