足浴ケアの手順と根拠~フットケアの看護技術・観察項目~

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足浴ケアの手順と根拠~フットケアの看護技術・観察項目~

2024-03-08 22:15| 来源: 网络整理| 查看: 265

シンママナースの マリアンナ です。

看護技術のなかでも良く行われる足浴。末梢まで血行を良くし、清潔も保てる足浴は、糖尿病の壊疽予防を目的としたフットケアとしても効果があります。この記事では足浴の効果と目的、適温とその根拠、方法と手順、必要物品、観察項目とアセスメント、留意点などについて解説しています。

目次

1 足浴ケアの効果と目的1.1 足浴の目的1.2 足浴の効果2 足浴ケアの方法と手順、必要物品2.1 足浴の必要物品2.2 方法と手順2.3 仰臥位での足浴体位3 観察項目とアセスメント3.1 浮腫の評価3.2 汚れの評価3.3 匂いの評価3.4 安楽に対する評価4 足浴ケアの留意点4.1 熱傷4.2 皮膚損傷4.3 血圧変動5 足浴に適切な温度ってどれくらい?根拠はあるの? 足浴ケアの効果と目的 足浴の目的 足部の清潔の保持と、爽快感を得る 温熱刺激による血流の促進、リラックス効果や疼痛緩和 足部の圧迫や外傷による感染、及び壊疽の予防 足浴の効果 足浴は足部の清潔の保持と爽快感を得ることができ、温熱刺激による血流の促進 副交感神経も優位になることから、リラックス効果や疼痛緩和効果も得られる 足が清潔になることで傷や褥瘡などの創による感染を予防する 糖尿病患者の足の血流を良くし壊疽予防になる、また末梢神経の刺激効果もあある 化学療法や放射線療法の併用患者において、倦怠感の軽減の効果がある 下肢浮腫による循環障害の改善

足浴ケアの方法と手順、必要物品 足浴の必要物品

ベースン、防水シーツ、新聞、バスタオル、石鹸や沐浴剤、タオルケット、水温計、爪切り、汚水用バケツ、ワゴン、ピッチャー、かけ温湯をいれたもの、まくら、ローション、ガーゼ

方法と手順

手順

根拠や留意点など

【準備】 1.環境整備 室温は22-24度に設定。 ドアやカーテンは閉める。 座位で行うときは毛布等を掛けるよう説明する。 1.環境整備

室温は足浴との温度差が大きすぎないよう、調整する必要がある。プライバシー保護に留意する。座位の場合、背中に寒気を感じることがある。

2.患者の状態 及び 体位 座位がとれる患者であれば座位で足浴を行う。 片麻痺などがある場合は、クッションや背もたれのある椅子などを用いて、体位を安定させること。 座位がとれない患者は、仰臥位で足浴を行う。膝下に安楽まくらをいれ、防水シーツとバスタオルで足部を巻き、水濡れを防ぐ。 2.患者の状態 及び 体位 座位で足浴を行うことで、患者が足浴のケアを見ることができ、患者自身も状態を観察でき、指導のきっかけにもなる。また、ADL拡大にもなる。 座位で足浴ができれば大きなバケツで足浴することができ、膝あたりまでの足浴ができる。 座位になり足浴することで、血流が下腿に集まり血圧低下を起こすことも考えられる。血圧が下がりそうな患者は、仰臥位のまま行う。 【手順と方法】 1.安定した体位に整え、濡れないよう衣服を調整する 2.片足ずつ踵を支えて静かに湯船にいれる。 湯の温度は患者の好みにあわせて38~40度に合わせる。 お湯につける時間は10分を最大とする。バケツのお湯は半量から7割くらいにして、足部が十分つかるよう調整し、洗浄する。 指の間は踵は汚れが多いため、入念に洗浄する。 浮腫がある患者等、循環不全がある場合、皮膚損傷をきたしやすいため、ガーゼ等で丁寧に洗う。足浴を行うと、足部は3分以内に湯温近くになり10分で最高値に達し、十分な保温効果がある。かつ、10分以上座位でいたり、同じ体位でいることは倦怠感の原因にもなるため、足浴の時間は10分以内を目安に行うことが望ましい。 3.汚水を一度破棄して、洗浄用の温湯で洗い流す。 4.バスタオルで水分をふき取り、必要があれば爪切りを行う。乾燥傾向にある患者はローションの塗布を行う。

 

仰臥位での足浴体位 仰臥位での足浴

画像:まとめNAVER

 

観察項目とアセスメント 浮腫の評価

循環不全、浮腫がある患者は足浴前後に浮腫の変化について評価する。

汚れの評価

足浴前後でどれだけ汚れが落ちたか観察し、清潔的側面の評価を行う。

匂いの評価

長期臥床であったり、入浴できない患者は垢や汚れがたまり、悪臭がすることがある。足浴前後で匂いの変化について評価を行う。

安楽に対する評価

患者からの訴えや表情から、足浴でリラックス効果が得られているか評価を行う。

足浴ケアの留意点

看護における足浴の留意点として以下のようなものがあげられる。

熱傷

足浴の温度が高すぎたり、また適温であっても皮膚が薄かったりすることで、熱傷を起こすことがある。予防法としては、患者に適温加減を聞きながら進めたり、皮膚の色の変化を見ながら行うことが望ましい。

皮膚損傷

浮腫などが原因で皮膚伸展している患者、高齢者等、皮膚が脆弱な患者は、足浴で皮膚損傷を起こすことがある。こすりすぎないよう注意し、丁寧に扱うようにする。

血圧変動

足浴は下肢の血流を高め、全身の保温効果があり、また一定の体位で行うため、患者によっては血圧変動する可能性がある。高血圧及び低血圧、絶食中の患者や臥床傾向にある患者は、足浴前に血圧の観察を行い、足浴中及び足浴後も血圧の変動がないか注意する。

足浴に適切な温度ってどれくらい?根拠はあるの?

足浴の温度は一般的に38~40度位が適温といわれています。これには以下のような根拠があります。

40度を超えると交感神経が優位になる。 38~40度の温度が一番副交感神経の機能が高まるため、リラックス効果が高い。 38~40度の温度が副交感神経優位であるため、末梢血管を拡張させ循環を良くする。 42℃を越えると多くのひとが熱いと感じるようになり、苦痛や時に熱傷の原因となる。

これらのことから、足浴の温度は人の体温より少し高い38~40度の湯温が一番良いとされています。

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