2017.08.04
2018.08.20
温泉まめ知識
天然温泉とは?人工温泉との違い|表示成分の規定など
天然温泉という言葉の意味をご存知ですか?知っているようで正確には答えられないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。温泉選びの重要なポイントにもなるので、温泉好きの方には是非知っておいて欲しい用語です。というわけで今回は、天然温泉と人工温泉の違いや天然温泉の見分け方などをご紹介します。
目次 1 1.天然温泉とは?2 2.天然温泉と人工温泉の違い3 3.天然温泉の見分け方4 4.天然温泉の泉質掲示と規定
1.天然温泉とは?
拍子抜けしてしまうかもしれませんが、天然温泉とは普段みなさんが温泉と呼んでいるお湯のことです。つまりいわゆる温泉が天然温泉であるということなんですね。入浴剤などを入れて人工的に成分を加えたお湯と区別するために天然温泉という名前で呼ばれることがあるんですね。誰もが知っている温泉地のお湯や皆さんがよく行かれるお近くの温泉のお湯も、おそらく天然温泉で間違いないと思います。
天然温泉についてもう少し詳しい話をします。温泉法という法律によると、温泉とは地中から湧き出す温水や鉱水、水蒸気、ガスの内、温度が25℃以上であるか、もしくは定められている19種類の成分の内ひとつ以上が規定値を超えているものの総称ということになるんです。ただし、海水と同じ成分のお湯は温泉とは認められていないので、上記の条件を満たし、人工的に成分を加えていない海水以外のお湯が天然温泉ということになります。
2.天然温泉と人工温泉の違い
天然温泉が地中から湧き出す天然成分の入ったお湯であるのに対して、人工温泉とは人工的に温泉成分を加えたお湯のことです。このように説明すると、人工温泉は簡単に作れるものというふうに感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、そうとも言い切れません。自宅のお風呂でしているように市販の入浴剤などをただお湯に混ぜただけでは人工温泉として認められていないんです。
人工温泉の条件には、天然鉱物由来のミネラルを含んだ薬剤や鉱石を投入することというものがあります。つまり、ただ薬効のある薬剤を入れればいいという訳ではなく、天然鉱物由来の薬効をもつ薬剤を投入しなければならないということなんですね。そのような薬剤は多くの場合、医薬部外品に指定されています。特定の薬剤や鉱物を入れることで、療養泉のように天然鉱物由来の薬効がしっかりと表れたお湯だけが人工温泉として認められるんです。
3.天然温泉の見分け方
天然温泉であるか人工温泉であるかを見分けるのは大変難しいことです。これから行こうとしている宿が天然温泉、または人工温泉と明記してくれていればすぐに判断がつくのですが、多くの宿にはどちらの表示もありません。そんな時に確認してほしいのが『天然温泉表示看板』です。
日本温泉協会が発行している『天然温泉表示看板』は天然温泉を見分けるポイントのひとつです。この看板を掲げている温泉は間違いなく天然温泉であるといえます。はじめて訪れる宿では、天然温泉表示マークが目印のこの看板を是非探してみてください。看板には温泉の源泉名や泉質名、泉温などが記載された成分表も明記されているので、その宿の温泉について理解を深めることもできます。
アルカリ性単純泉や塩化物泉、硫酸塩泉、炭酸水素塩泉など、今からつかろうとしているお湯の泉質名を確認してから浴槽へ向かえば、より一層温泉を楽しむことができるはず。常に成分表を利用し、事前に確認してからお湯につかることで泉質分類や泉質の名称にも詳しくなれるのでおすすめですよよ!
4.天然温泉の泉質掲示と規定
温泉法第18条では、施設内の分かりやすい場所に温泉名や泉質名、効果効能、禁忌症、入浴または飲泉上の注意などを掲示することが定められています。また、その施設が温泉に加水や加温、循環ろ過、入浴剤の投入、消毒などをしている場合は追加掲示する必要もあるんです。天然温泉ではあってもお湯の状態は宿によってまちまち。だから、温泉の成分表示と共にこちらの掲示も是非チェックしてみてください。
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「鱒の寿司」と「ホタルイカ」が名産のマイナー県出身。マイナーな「モノ・コト」が秘めている魅力を掘りおこし続けられるよう日々精進しています。詳しく見る
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