【日系ブラジル人が解説】ブラジルと日本の学校の制度や学校生活のちがい

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【日系ブラジル人が解説】ブラジルと日本の学校の制度や学校生活のちがい

2024-07-15 07:33| 来源: 网络整理| 查看: 265

「ブラジルと日本の教育の制度って違いあるの?」「ブラジルの学校ってどんな感じ?」とよく質問をいただくので、今回は教育の制度に焦点をあてて、記事にしてみました。

ブラジルで生まれ育った私の経験から、ブラジルの小学校から高校の教育の制度と日本の教育制度の違いと私個人の感想や考えも載せて記事を書きました。

 

この記事の著者

れと

このブログを運営している「れと」20代後半です。

大学卒業後は地元の会社で事務の仕事をしています。

ズボラでガサツ、めんどくさがり屋の私が、日々学んだことを記録としてと残しています。

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そもそもブラジルと日本の教育の違いは

日本の学校が6-3-3制であるのに対し、ブラジルは9-3制になります。

日本の小学校・中学校の9年間にあたる期間が、ブラジルでは基礎学校と呼ばれる学校で9年間学ぶことになります。

この9年間の中でも、1年生~5年生までが第一過程、6年生~9年生までが第二過程と、二つの過程に分かれています。

 

基礎学校を卒業後は、中等学校に3年間通います。日本でいう高校の期間です。

 

ブラジル学校の特徴について

 

基礎学校について

基礎学校では1年生~5年生が第一過程となっており、日本の小学校に相当する期間になります。

 

第一過程では、一人の先生が全科目を教えています。

ただし、美術や音楽、体育などは専門の先生が教えています。(ここは日本とは異なる点ですね)

 

その後、第一過程が終わると、同じ学校内なのですが、第二過程に進み6年生~9年生までを過ごします。

第二過程は、日本の中学校に相当する期間になります。

第二過程では、教科ごとに先生がいます。

 

学年の始まり

一学年の区切りが、日本は4月から3月であるのに対して、ブラジルでは1月から12月までになります。

ちなみに、日本では2学期または3学期制なのに対し、ブラジルは4学期制になります。

 

ブラジルでは、夏休みが12月末~2月初旬、冬休みが7月中旬に1週間ほどあります。

 

授業時間

ブラジルの学校は、半日授業になります。

午前中の部と午後の部があり、どちらかの部を選び、通うことになります。

 

中等学校になると、夜の部というのが加わり、3部制になる学校もあります。

 

私立の学校など、一部の学校では全日制もあります。

ちなみに授業は一科目50分ほどの授業で、半日の中で5限まで勉強します。

休み時間は、日本の学校のように授業と授業の間の休み時間などではなく、2限目から3限目の間に1回だけ、15~30分ほどの長い休み時間が設けられています。

この休み時間に、子どもたちは遊んだり、おやつを食べたりと自由に過ごしています。

 

教科書は借り物

ブラジルの学校では、教科書は学校から借り、学年が変わるときに学校に返却するというシステムになっています。

日本は、無料で支給されますが、ブラジルでは支給されるということはないですが、学校から借りて勉強します。

 

学校から借りた教科書は、何年も使いまわされているため、落書きがひどかったり、ページが破られていたりして、使い物にならない!ということも日常茶飯事です。

私立の学校に関しては、個別で教科書を購入し、自由に使ったり、書き込みができるようになっている学校もあります。

基本的に借り物の教科書は使い物にならないものも多いので、私は新品の教科書を購入していました。

 

通学方法

ブラジルの子どもたちは、親の送迎かスクールバスで通学します。

ブラジルは治安が悪いということもあり、子どもたちが一人で道を歩いて、学校に行くということはあり得ません。

ちなみに、小学生ぐらいの子どもが一人で道を歩いていると通報されます。虐待だ!などとなってしまいます。

 

私自身、基礎学校(小学校から中学校)までは、歩いて学校に行くということは1度もありませんでした。

ただ、中等学校(高校)のときは、友達とバスで学校まで通ったりしたこともありました。

 

授業内での飲食、退出など

ブラジルの学校では、休み時間が半日のなかで1回だけあり、授業と授業の間に休み時間はありません。

そのため、トイレへ行くため教室から退出することや飲み物を教室内で飲むことなどは許されています。

なので、授業中の雰囲気はわりと緩やかだと思います。

 

学校によっては授業毎に5分の休憩があったりすることもあります。

私が通っていた日本人学校のほうは、授業毎に5分ほどの休憩がありました。

 

清掃係がいる

学校には清掃係というのがおり、生徒や先生が自分たちで学校を清掃するということはありません。

 

ブラジル人が日本に来て驚く光景の一つとして、子どもたち自ら学校を清掃しているというのが毎回話にあがります。

ブラジルでは、清掃する=低所得層の人がやることというイメージがとても強いです。実際に清掃係の人たちは、スラム街などの低所得地域出身の人がほとんどです。

ですので、子どもたちが「学校を清掃する」という文化を受け入れるのに少し時間がかかったというのが、正直な感想です。

 

ですが、この日本の清掃文化というのは、個人的には素晴らしいと思います。小さいころから「公共の場を自分たちできれいにする、きれいに保つ」という意識を持てるようになるので、見習いたい日本の文化です。

 

修学旅行などの行事がない

基本的に宿泊を伴う修学旅行などの行事はありません。

しかし、母の日やクリスマス、イースターなどのイベントを学校内で行うことがあります。

飾りつけを行ったり、遊びをやったりしてイベントを楽しみます。

 

ちなみに、私が通っていた基礎学校では、自分の誕生日のときに自らケーキやお菓子を学校に持っていき、自分の誕生日会みたいなことをクラスでやるというのがありました。

もちろん、先生も公認のお誕生日です。

自分の誕生日パーティーを学校でするという、大胆なイベントに日本人のお友達はみんな驚きます。

日本では絶対にありえない!というブラジルらしいイベントです。

 

服装やアクセサリー

ブラジルの学校は体操着のような服が制服になります。

その服装で学校に行きます。素材は、日本の体操着に似ているので、とても動きやすいと思います。

かばんや靴などは基本的に自由となっているため、生徒たちはみんな好きなものを持っています。

 

アクセサリーに関しては、自由なのでみんなピアスやネックレス、髪飾りなどを付けて登校しています。

ちなみに、髪の毛を染めることもOKな学校も多いので、中学生、高校生でも髪の毛を染めている子もいます。

私が通っていた中等学校では、髪の毛を青色やピンクに染めていた友達が結構いました。

 

給食はあるが簡単なもの

ブラジルの学校にも給食はあります。しかし、ごはんとブラジルの豆、バナナのみのパターンやバナナとバターを塗ったパンのみ、などとても簡単なものになります。

このメニューが毎日出るという学校が多いと思います。

また校内に売店があるので、そこでお菓子やおやつを購入する生徒もいます。

 

ブラジルでは、教育を受けない低所得層の子どもがたくさんおり、教育を受けない子どもがとても多いことが社会問題になっていました。

そこで政府が、学校に来れば給食を配給するという政策を打ち出したことによって、学校に通う子どもの確立が増えたそうです。

 

実際に私が通っていた基礎学校では、このような食事が提供されていました。

これはめっちゃ豪華な給食の日です。

 

授業参観や保護者面談がない

ブラジルの学校には授業参観や保護者面談などがありません。

日本では、半年に一回ほどのペースであると思いますが、ブラジルではありません。

子どもたちからしたら、うれしいですよね!(笑)

 

学校は選べる

日本では原則住んでいる地域の小学校、中学に通うことになりますが、ブラジルでは地域関係なく、親が学校を選べます。

教育水準が高いため、あえて少し遠い学校に通っているという子もいます。

私自身、車で片道30分ぐらいのところにある学校に通っていました。

あえて少し遠い学校に通っていました。

 

授業料

ブラジルでは、公立の学校の場合は、大学まで授業料が無料になります。

ちなみに、給食費やその他の経費などもすべて無料になります。

教科書も学校から貸与のため、お金がかかりません。

 

日本に来て知りましたが、サンパウロの私立の学校は、日本の私立の高校よりも学費が高いです。

ブラジルの収入の水準から行くと、私立の学費はとても高く、学費を払うのが本当に大変だと思います。

ですので、私自身、私立の学校に通っていましたが、良い成績を取ることで奨学金をもらっていました。

学校にもよりますが、良い成績を保てられれば、学費が無料になったりします。

 

進級テストがある

ブラジルの私立の学校には、学年が変わるタイミングで進級テストのようなものがあり、そこである一定の点数が取れないと進級できない仕組みになっています。

成績が悪いと、同じ学年をもう1年繰り返すことになります。

 

学校にもよりますが、成績が悪く、進級できない子が毎年数人いるようです。

公立の学校では、原則進級テストは行っていません。

 

私が通っていた学校には、進級テストというよりは、1年間のテストの総合平均点を出し、それが自分が1年間で受けたテストの総合点数の平均が超えているかを確認して、進級ができるかどうかが決まります。

 

公立の学校と私立の学校の差

基礎教育と中等教育では、私立の方が教育レベルが高いです。そのため、有名大学に進学する人は、私立の学校で教育を受けているという人が多いです。

 

公立の学校では、教育水準が極端に低いこともあるため、親たちは私立の学校に子どもを勉強させたいという想いが強いです。

なので、少しでも余裕のある家庭は、子どもを私立の学校で勉強させる家庭が多いです。

大学に関しては、公立のほうが教育水準が高いです。

 

私自身、基礎学校から中等学校まで私立の学校に通っていました。

公立の学校には通うことはなかったのですが、私の近所のお友達は公立の学校に通っていました。その分、家庭教師をつけて学習を強化するなど工夫していました。(私立の学校より安価な家庭教師で学習の遅れを補う形です。)

 

ブラジルに部活動は存在しない

ブラジルには、日本のような部活動やクラブ活動というものがありません。

ですので、スポーツや習い事をやりたいときは、独自で地域や町のスポーツ教室や習い事の教室に通うことになります。

 

私自身、バレーボールを近所のスポーツセンターで習っていました。

大会などはないため、のんびりとやっていました。

日本の部活制度というのは、学校で無料でスポーツを習ったり、同じ目標に向かってチームで頑張るというのが経験できる貴重な制度だと思いました。

「厳しくて、つらいことも多い」という意見も聞きますが、ブラジルにはない制度なので、ちょっと部活やってみたいというのが私の正直な感想です。

 

まとめ

ブラジルと日本の教育の違いを記事にしてみました。

日本では当たり前だと思っている制度が、実は日本独特の制度であったり、日本の教育水準がとても高いというのが、私自身、あらためて認識できました。

ブラジルは、地域によって教育格差がかなりありますが、一つの例として参考にしていただけると嬉しいです。

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