【中華BL】駆魔師シリーズについて|rira

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【中華BL】駆魔師シリーズについて|rira

2024-07-10 17:29| 来源: 网络整理| 查看: 265

中華BLをお好きな皆さま、注目コンテンツが次々と増える昨今ですがいかがお過ごしでしょうか。当方は大好きな非天夜翔先生の駆魔師三部作の全シリーズのアニメ化が無事確定情報となりまさしくこの世の春、といった具合でございます。特に明王幻世录はなかなか続報が発表されず流れたのではないかという噂もあったため、無事メインビジュアルが発表されうれしい限りです。その上来たる4月25日よりは天宝伏妖录の2期も始まります!ということでこの機に便乗して駆魔師シリーズを紹介してみよう!と本記事を書き始めた次第です。なお筆者は中国語勉強中、かつ普段は魔翻訳による読書メインのためあくまでもふんわりとした紹介になってしまいますがご容赦願います。(本文中の画像は公式weibo、bilibili漫画よりお借りしています。)→★2021/6/20 天宝、定海のアニメについて2点追記しました!

■そもそも「駆魔師」って?

中国語の「驱魔师」は英訳ではエクソシスト(exorcist)となり、いわゆる悪魔祓いのことを指しています。シリーズ中での「駆魔師」たちは悲しみ、怨念といった負の感情から生まれる「魔」を祓うことを目的としており、それに取り憑かれてしまった人や妖族、そして世界を救うべく法力を使い戦っていくこととなります。「人」と「妖族」が存在している設定が大前提としてありますが、駆魔師たちの目的は決して「妖族」を祓うわけではないんですよね。だからこそ「駆妖師」ではなく「駆魔師」なんだ、というくだりも出てくるのですが個人的にはそこがとても好きな要素だったりします。どのシリーズも登場人物や世界設定の背後にはその「魔」が大きく関係しており、駆魔師たちは皆その「魔」を巡る数奇な運命の中で愛する人、守りたいもののために奮闘する、というのがストーリーの大きな主題となっています。もちろん三作ともボーイズラブとなっておりますので、ラブロマンスもたっぷりです!

■定海浮生录

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◇あらすじ仙術、法宝、神通力、そして天地に広がる霊気は一夜にしてこの世から姿を消し、多くの駆魔師たちは『凡人』となった。そして三百年後。晋大元四年、五胡十六国時代、終わることのない戦乱により人々の恨みと悲しみは血とともに幾重にも降りつもり、それを糧として生まれる魔は今にも世界を飲み込まんとしていた。「心灯」という魔を照らす事のできる法宝を身に宿して生まれた最後の大駆魔師である陳星は、心灯を使ってこの世界に霊気を取り戻すための旅に出ることを決める。宿星により定められた命の期限まではあと四年。それまでに人々が穏やかに暮らすことのできる美しい世界を取り戻すことが、彼の旅の目的であった。かつての言い伝えでは心灯を持つ駆魔師には「護法武神」という一対の武神が存在していると言われており、陳星は心灯のわずかな感応を頼りに戦の真っ最中である襄陽を訪れる。そこに囚われていた項述というひとりの胡人を陳星は救い出すが、彼は陳星の護法武神となることを拒み陳星のもとを離れてしまう。しかしその後、天魔の復活に関わる黒い影を追う中で陳星と項述は再開し、項述と彼らの間にもとある因縁があったことが発覚する。耐えることのない口喧嘩を繰り広げつつも目的のため仕方なく共に旅をすることになる二人だったが、たどり着いた長安で陳星はなんと項述の正体が大陸北方、敕勒川の近辺に暮らす幾多の遊牧民族をまとめる「大単于」であったことを知ることになるのだった。長安でともに過ごす中で徐々に互いの存在が気になり始めるふたりだが、すべてを飲み込まんとする魔の手はすぐそこまで迫ってきており……

◇人物紹介

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陳星(陈星/チェン・シン/Chen Xing)・主人公。受け。最後の大駆魔師であり陳家に代々伝わってきた心灯という法宝を使うことができる。・歳星という星の元に生まれてきたため驚くほどの幸運の持ち主だが、その代わりに二十歳で命を終えるという運命を背負っている。・性格は明るく穏やかでマイペースだが、項述にだけは喧嘩腰になって張り合ってしまうところがある。心の声がにぎやかでリアクションとツッコミのバリエーションが豊富。しばしば「啊啊啊啊啊!!」と叫んでは項述にうるさがられている。・戦いはさっぱりだが駆魔師としての知識は豊富で、医術の腕にも長けている。二巻ではその医術によって人々の信頼を勝ち取るほど。

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項述(项述/シャン・シュー/Xiang Shu)・攻め。敕勒川周辺に暮らす遊牧民族をまとめる大単于であり、陳星の護法武神となりうる唯一の存在。・胡人の父と漢人の母を持つ混血児であり、武技は及ぶものがいないほどの腕前を持ちその上大陸一の美男子といっても過言ではないほどの容姿まで持ち合わせている。そのため男女問わず大単于の伴侶になりたい人々がたくさんいる、が本人は迷惑がっている。・こと陳星に対しては怒りっぽく非常に気性が荒い面があり、いつもふたりの間には子供じみた口喧嘩が絶えない。しかし護法武神にはならないと言っている割に陳星を身体を張って守ったり、陳星に一目惚れした拓跋焱に対して非常に辛辣であるなど素直じゃない面が多々ある。・子供の頃に亡くなった漢人の母の影響を受け、漢人の文化に対しての憧れを密かに持っている。

◇おすすめポイントやはり定海浮生录の特徴と言えばなんと言ってもケンカップル!かたや大陸一の美男子、かたや花のようにかわいらしい美少年。黙っていればお似合いであること間違いなしのふたりが、顔を合わせて始めるのは小学生レベルの口喧嘩。お互いのことが気になりつつも素直になれないままばったばったと大騒ぎの喧嘩を続けるふたりの姿は微笑ましいことこの上なく、ドタバタラブコメ楽しすぎる〜と読みながらにやにやしてしまいます。特に2巻以降は項述の陳星に対する感情も(素直になれないながらも)かなりはっきりしてくることもあり、なかなか両思いにはならないふたりのもどかしさを堪能することができます!非天夜翔先生の作品は両思いになるのは比較的早めなのですが、定海はその中では珍しくかなり長い間ふたりのもどかしすぎる両片思いを楽しむことができるため両片思いがお好きな方には本当におすすめです。人物紹介はふたりだけになっていますが、個性豊かでにぎやかな駆魔師の仲間たちも続々登場します。五胡十六国時代、泗水の戦いに至るまでが歴史背景となっているため実在する史実上の人物も出てくるあたりは歴史ものの得意な非天夜翔先生ならではの特徴だと思います。歴史背景については大事なところには説明もちゃんと入り、不要なところはそれほど深掘りもされないため歴史そのものを理解していなくても話を理解するのに支障はないという印象です。そしてどうしてもネタバレになってしまうので詳細は書けないのですが、なんと言っても後半の展開がすごい!読んで初めてわかるストーリー展開ではあるのですが、非常に面白く爽快で、とても良い読書体験ができました!とにかく陳星と項述のやりとりが喧嘩含めてとっても楽しく、明るくにぎやかなドタバタファンタジーが味わえるBLをお探しの方におすすめです。ちなみにもちろんハッピーエンドです。大丈夫です、ハッピーエンドがあなたをお待ちしています!

◇リンク集晋江文学城:http://www.jjwxc.net/onebook.php?novelid=3848563bilibili漫画:https://manga.bilibili.com/m/detail/mc28300猫耳FM:https://m.missevan.com/drama/25111

■天宝伏妖录

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◇あらすじ唐代、天宝十二年。数多くの鳥妖たちが暮らす太行山にある曜金宮で育った十六歳の孔鴻俊は、彼の元へ一通の手紙が届いたことをきっかけに自分が人間の母と大妖を父に持つ半妖であったことを知ることになる。一、十二年前に亡くなった孔雀大名王である父の死の真相を解き明かすこと。二、長安で暗躍している妖王の復活を阻止すること。三、魔を晴らすことのできる法宝「心灯」を長安に住む陳家の人間へと返すこと。養父である鳳凰重明、そして父と重明の友である青雄から三つの使命を託された鴻俊は、鯉妖趙子龍とともに「駆魔師」となるべく長安へ旅立つのであった。長い旅路を経て長安にたどり着いた鴻俊であったが、厳重な警備を掻い潜り街へと侵入しようとしたところを衛兵たちに見つかってしまう。鴻俊を“妖怪”とみなして捕らえようとする李景瓏という武官率いる追っ手からなんとか逃げようとするが、やむをえず兵と対峙することに。しかしその瞬間、陳家の人間へと返すはずであった心灯が砕け、李景瓏の体の中へと吸い込まれてしまう。気絶した李景瓏を連れて青楼へと隠れた鴻俊だったが、結局心灯を取り戻すことはできずその場を逃げ出すことになってしまうのだった。失意の鴻俊が手紙に書かれていた駆魔師たちの集合場所へと向かったところ、自分以外にも手紙を受け取ったのだという莫日根、阿泰、裘永思という三人の駆魔師たちと出会うことになる。生まれ育ちは違うものの駆魔師の手紙を受け取ったという共通点によりすぐに意気投合する4人。しかしその後彼ら駆魔師を率いる駆魔司の長官としてその場へ現れたのは鴻俊の心灯を持ち去り、そして鴻俊に青楼へと連れ込まれたことにより無実の罪を着せられ長安の笑い物となった、あの李景瓏だったのである!

◇人物紹介

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孔鴻俊(孔鸿俊/コン・ホンジュン/Kong Hongjun)・主人公。受け。妖族のもとで育った半妖の少年。明るく天真爛漫で美味しいものが大好き。妖族に育てられたため人間の暮らしについてはやや世間知らずな面もあるが、決して頭が悪いわけではないためどんどん適応して成長してゆく。・青雄が持ってきてくれていた人間の世に出ている物語、漢詩が大好き。中でも李白の詩と三国志のような戦記が好きで、相棒である鯉妖の名前「趙子龍」もそこから取って名付けた。・李景瓏との出会いは最悪だったが、誤解が解けたあとは何かと世話を焼いてくれる優しさや法力のない凡人の身ながらもひたむきに長安を守ろうとする姿に少しずつ心惹かれてゆく。・ひとり年下なこともあり莫日根、阿泰、裘永思からは弟のように可愛がられているが、非常に強力な法宝を持っていることもあり戦闘力は駆魔師ナンバーワン。力も強くばっさばっさと敵を薙ぎ倒していく。・2巻より登場する陸許とは唯一無二の親友。一緒に出かけたりおしゃべりしたり悩みを相談したりとまるで女子高生のような仲良しっぷりを見せてくれる。・出生にまつわる様々な秘密と運命を抱えており、李景瓏とともにその運命へ立ち向かうことになる。

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李景瓏(李景珑/リ・ジンロン/Li Jinglong)・攻め。駆魔師を率いる駆魔司長官。真面目で真摯。超絶不運体質。・妖魔の存在を信じており、かつて駆魔司を設立した狄仁杰の残した智慧剣を私財をはたいて購入。しかし現在の長安では妖魔の存在は信じられていないため、一族の笑い物となってしまう。放蕩していた時期があったため、李亀念や李白といった文化人たちとも交友関係がある。・駆魔司の中では唯一法力をもたない凡人であるが、持ち前の聡明さで難題を解決していく。もともと武官の家系で育っているため武術全般は非常に得意。ものすごく遠いところから小さな的に矢を当てることもできるため、凡人の定義について考えたくなる。・誤解が解けてからは世間知らずで天真爛漫な鴻俊のお目付役状態に。最初はその姿に辟易していたところもあったが、彼の持つ純粋さと優しさ、自分に対しての真っ直ぐな態度を見て徐々に心惹かれてゆくことになる。・莫日根、阿泰、裘永思たちからは最初は凡人ということで見下されていたが、凡人ながらも知恵と策略で困難に立ち向かってゆく姿を見せたことにより強い信頼関係によって結ばれる。彼らもかなり賢いので、高度な作戦などはこの4人で計画されることが多い。・鴻俊の運命に巻き込まれてゆくこととなるが、最終的には鴻俊を守るために全てを賭して戦う道を選ぶ。

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莫日根(莫日根/モー・リーゲン/MoRigen)・サブカプ攻め。大陸東部にある室韋という遊牧民族の王子。駆魔師の中では非常に頼れる兄貴分。李景瓏からも信頼されており、駆魔師の副官ポジション。・草原を守る「蒼狼」の力を継承しており、狼の姿に自由に変化することができる。弓も抜群に得意でどんな状況でもどこかしらから猪を捕まえてくる。・「蒼狼」と対の存在である「白鹿」の力を持つ娘を探し出して自分の嫁に迎えるために旅を続けている。(白鹿は基本的に女だと伝わっていた)・しかしようやく出会った白鹿の陸許は男だったので一体どうすればいいのかと頭を抱えている。男には反応しないらしい。・前述したように駆魔師の中では頼れる兄貴分だが白鹿が絡むと色々とIQが下がり、陸許には全く頭が上がらない状態。尻に敷かれている。

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陸許(陆许/ル・シュ/LuXu)・サブカプ受け。原作2巻、アニメ2期より登場。・夜を守る「白鹿」の力を継承しており、空を飛ぶことのできる光る白鹿(仏陀の前世、九色鹿)に変化することができる。が、戦闘能力も非常に高く変化しないまま戦うことのほうが多い。戦場を生身で疾走しシャベルや素手で妖魔たちをぼこぼこにするし黒豹と檻に入れられて素手でそれを倒したりもする。・とある事情により魂の一部を失っている状態で登場。自分を助けてくれる人のことをずっと待っていた。魂を取り戻してからは駆魔師に合流。とにかく驚くほど気が強く気性も荒いが、仲間や弱い立場である民たちを守りたいという気持ちは人一倍強い。・「蒼狼」の伝説のことはずっと知っており、初めて会った時から莫日根に好意を抱いていたが莫日根がいろいろとはっきりしないため基本的にずっと怒る羽目になっている。・鴻俊とは親友で基本的に何でもおしゃべりする。初めてが痛かった話などもあけすけ。

◇おすすめポイント他二作品よりも駆魔師の仲間達の持つ個性や背景が細かく描かれており、群像劇の面が強いとうのが天宝の特徴です。鴻俊と李景瓏はもちろんですが、莫日根、阿泰、裘永思、陸許といった仲間達にも戦わなければならない様々な事情を抱えて長安にやってきているんですね。物語が進む中で、そんな彼らの身の上にも順番にしっかりと焦点が当たっていきます。一般的に中華BLのサブカプの進展は完結後に番外編などで描かれることが多いですが、天宝の場合は2巻以降莫日根と陸許の恋愛模様もがっつり描かれていきます。その尺の長さとこじれっぷりはメインカプじゃない分先生好き放題書いてるんじゃないか!?と思えるほど。わたしはこのサブカプのカオスっぷり、なかなかくっつかない具合がそれはもう大好きなためアニメ2期が本当に楽しみで楽しみで……!現在アニメになっている原作1巻部分は妖魔との戦い、コメディ多めのファンタジーとなっていますが、原作2巻以降は史実(安禄山の乱)に合わせてかなり凄惨な戦争なども繰り広げられていきます。この点については定海同様史実を知らなくてもしっかり楽しめる構成になっており、さらに言えば史実がネタバレになってしまうところもあるためあえて何も調べずに読み進めるほうが面白いかもしれません。そしてそして、何といっても李景瓏と鴻俊のラブロマンス。とても真面目な李景瓏は、それはもう恋に落ちたらひたむきです。どれだけ傷つこうが苦しもうが、何度だって這い上がって鴻俊を運命から守るために戦います。鴻俊もまた、自分が背負ってしまったどうしようもない運命についてもがき苦しみながらも、自分を愛してくれる李景瓏と仲間達のために前に進むことを決める。鴻俊と李景瓏がふたりで手を取り合って、運命によって奪われてしまったすべてを取り戻すために戦うストーリーがこの天宝伏妖录の主題だと思っています。これから読まれるかたはぜひ、李景瓏と鴻俊の愛の行く末を見守っていただきたいです!こちらもばっちりハッピーエンドなのでご安心ください。

◇リンク集晋江文学城:http://www.jjwxc.net/onebook.php?novelid=3145450アニメ(bilibili):https://www.bilibili.com/bangumi/media/md4314842bilibili漫画:https://manga.bilibili.com/m/detail/mc27592猫耳FM:https://m.missevan.com/drama/17350

■ 国家一级注册驱魔师上岗培训通知(明王幻世录)

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◇あらすじ主人公の遅小多は広東州で配管の設計士として働く26歳ゲイ。それなりの容姿を持ち、彼氏への理想もそれほど高いわけでもないはずのにどうしてかこれまで全く彼氏ができず、友人たちに彼氏候補を紹介してもらうもうまくいかない日々を送っていた。そんなある日、友人が用意してくれたホテルでの出張マッサージの代役としてやってきた項誠に一目惚れしてしまう。これこそが運命の恋だ!!と思ったものの相手は一晩限りのマッサージの代役のため恋人になれるどころか次出会える保証もない。その上心にマンボウを飼っていると揶揄されるほどの超小心者の遅小多にそれを告げる勇気があるわけもない。それでも生まれて初めて運命的な恋と出会ったときめきに浮かれて家へ帰ろうとしたところ、突如地下鉄の中で映画の中でしか見たことのないような怪物に襲われてしまう。夢を見ているのか……と思ったものの、いやいやどうやら現実のようだ。しかもその凶暴な怪物を追って地下鉄にやってきたのは、さっき一目惚れしたばかりの項誠で……!?

◇人物紹介

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遅小多(迟小多/チー・シャオドゥ/Chi XiaoDuo)・主人公。受け。広州で配管の設計の仕事をしているゲイ。心にマンボウを飼っていると言われるほどの超絶小心者。・響き渡る奇声が徐々に癖になる小動物系受け。顔はかなり整っているがあだ名がマンボウになるほどの小心者のためしばしば地の文で「今心の中で〇〇匹のマンボウが死にました」なんて文章が出てくるほど。小心者だが非常に素直で明るく優しいため、周りの人々からは基本的にかわいがられている。・項誠に一目惚れしてからは徐々に性格も変わってゆき、周囲が驚くような大胆さも身につけていく。恋って本当にすごい。・オタク気質で妖族や駆魔師の仕事にも興味津々かつ勉強熱心。妖族に関する自作のノートをこまめに更新するなど、好きなものに対する熱意と意欲がすごい。

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項誠(项诚/シャン・チャン/Xiang Cheng)・攻め。北方からやってきた物静かな駆魔師。広州に出てきた際、働き先がなく出張マッサージの仕事をしていたところで遅小多に出会う。・口数は少ないが基本的な気性は穏やかで、ひょんなことから知り合うことになった遅小多にはとても優しい。しかし駆魔師委員会の関係者に対しては冷淡に感じられるような態度を取ることも。ずっと田舎の山奥で暮らしていたため都会の文明には疎い。料理がとても上手。・駆魔師としての実力は高く、父から受け継いだ不動明王が使ったという貴重な法宝を使いこなすことができる。両親ともにすでに亡くなっており、その死には駆魔師委員会の人間が関わっているとも……・長く山奥に住んでいたこともあり自発的に考えを口にすることは少なかったが、遅小多と出会ったことによりその明るさから良い影響を受け北京の駆魔師委員会で試験を受ける決意をするなど少しずつ前向きになってゆく。

◇おすすめポイントあらすじを読んでいただいてもわかるように、この国駆という物語は恋人探しをしていた迟小多というひとりのゲイの主人公の一目惚れから始まります。項诚にはさまざまな秘密があるのですが、迟小多がそれを乗り越えていく原動力のベースはこの恋心!マンボウと呼ばれる小心者の迟小多が愛する人のためにどんどん強く優しく成長して行く姿は本当に頼もしい限り。そしてその強さは項诚の背負った重い運命までも変えてゆくことになります。それからおもしろいのは現代の駆魔師たちの働き方の描かれ方でしょうか。一章の序文が駆魔師委員会によって定められた駆魔師の活動ルール(6時〜22時は一目につくので活動しないこと、いきなり攻撃するのではなくまず諭すこと、などなど)で始まるのですが、そのルールからしてかなり駆魔師の置かれている立場がシビアであることがわかるんですね。現代社会には人の目も発達したテクノロジーもあるので超大変だなー!と思える雰囲気。昔に比べてずっとルールも細かくなり、駆魔師になるための試験もかなり難易度が高い。妖魔への対策や法宝の取り扱いなども非常に現代的になっているため「もしかして現代日本にも駆魔師委員会はあるんじゃないかな……?」と思えてしまうほどの不思議な現実味があります。天宝ではたくさん登場した妖族たちも現代ではすでにかなり数を減らしており、現代社会にうまく適応できていない妖族も多いようです。しかしその反面、アイスクリームやディズニーランド、カラオケやネット通販に憧れて人間の社会に混ざりたい妖族達もいるというところに何とも言えない切なさを感じました。「人と妖族はできるだけ関わらないようにして生きていくしかない」駆魔師委員会の言うこれは確かに正しいかもしれないけれど、でもこれでは明らかに妖族の立場が弱くなってしまうんですよね。けれども種族の違いが大きすぎて共存していこうとするのも難しい。そういう人と妖族の関わり方にひとつの答えを提示してくれるのがこの作品です。わたしはこの作品の結末が本当に大好きで、だからこそ現代に本当に駆魔師委員会があったらいいのにと思ってしまうんですね。この作品が最初に発表された駆魔師シリーズではあるんですが、定海、天宝と過去の駆魔師たちの歴史を知ってから読むと細かい設定の繋がり、そして駆魔師たちの最終的に行き着くところにひとつの答えをもらえたような気持ちになることができました。

◇リンク集晋江文学城:http://www.jjwxc.net/onebook.php?novelid=2294593

■おわりに

駆魔師シリーズのおすすめをしている際に「どれから読むと良いでしょうか?」というご質問をいただくことがあるのですが、シリーズ全作読み終わってから考えると「キャラでもカップリングでも、一番気になるものからお読みください!」というのが一番の回答かな、と最近は思っております。何せどの作品も90万字近くある長編シリーズなので、気になるものから読み始めたほうがどんどん読み進められると思うんですね!設定のつながりを一番感じられるのは国駆→天宝→定海という作品発表順になるんですが、時系列順に定海→天宝→国駆という順で読んでも駆魔師の立場の変遷を感じられておもしろいです。(わたしは時系列順で読みました)天宝と定海は歴史ものにもなるため、シリーズの雰囲気をとりあえず感じたい場合は現代ものである国駆のほうが読みやすいかもしれません。そんな感じですので、シリーズに興味をお持ちのかたは原作、漫画、ADなどどれでも構いませんのでぜひ気になる作品から触れてみていただけばと思います!(なお余談ですが、非天夜翔先生の作品は腾讯翻译君(テンセント翻訳)と非常に相性が良く比較的魔翻訳でも読みやすい印象を受けました。)

長い紹介となりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました!少しでも駆魔師シリーズに興味を持っていただけましたら幸いです。

■«追記1» 天宝伏妖录が日本にやってくる!!

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まさかこんなにうれしい追記をできるとは思ってもみなかったのですが、なんとなんと!!!あのNetflixで6月30日よりアニメ版天宝伏妖录(日本語字幕)の配信が決定しました!!!もともと海外ファンダムの間ではNetflixで配信されることが話題になっていたのですが、話題になった当時は日本ではまだ配信される様子はありませんでした。一部地域だけの配信なのだろう、と思っていたのですがなんと数日前、突如日本のNetflixに「天宝伝説」が登場!!夢かと思いましたが何度確認しても現実です!!ありがとうございます、Netflix様。日本語字幕版の紹介文は下記のようになっています。「曜金宮を後にし、長安に来た鴻俊(ホンジュン)は、妖怪退治をつかさどる”駆魔司“を率いる李景瓏(リー・ジンロン)とのきずなを深めていく。」まだ配信前のため正式なページはありませんが、Netflixのアプリで「まもなく配信」の欄をスクロールしていると「天宝伝説」が突如現れますので気になる方はぜひそちらでご確認ください。筆者はいまだに現実味がなく1日3回チェックしています。

■«追記2» 定海浮生录のアニメ、放送日決定!!

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そしてさらにうれしい追記です。公式weiboの音沙汰が2月以降一切無くなっていた定海浮生录アニメですが、無事放送開始日が7月15日に決定しました!思いのほか近い!おめでたい!!トレーラーも公開されていますが初回のPVと比べてもかなりモデリングなども良くなっており、所々に定海浮生录らしい要素もたくさん散りばめられているため本放送がとても楽しみです。特に少しおとなしそうな陳星がとっても可愛らしく、この陳星が「啊啊啊啊啊—-!!」と叫びまくりつつ項述と子供っぽい喧嘩を繰り広げるのかと思うとワクワクしてしまいますね!

ちなみに公式の公開していたあらすじをざっくり日本語訳してみたものがこちらになります。「今からおよそ千百年前、大陸は天地の霊気に満ち満ちており、その霊気を操ることができる人々は「駆魔師」と呼ばれていた。彼らの使命は千年に一度世に現れ人間に禍をもたらすと言われている「天魔」の復活を阻止することであった。しかし漢代、突如一夜にして天地の霊気が悉く消失してしまう「万法帰寂」と呼ばれる惨劇が発生し、力を失った駆魔師たちの存在は人の世から消えていくこととなる。大陸の戦火はその後も絶えず、秦晋による大陸割拠の戦いは多くの死者の怨気を招き「天魔」の復活を促してしまった。その身に「心灯」と呼ばれる宝物を宿した最後の大駆魔師である陳星は、「天魔」の復活を阻止するために旅に出る。そして陳星は襄陽城にて、駆魔師と運命を共にする存在である「護法武神」項述と巡り合うことになるのだった。」天宝伏妖录のアニメ2期の放送が後ろ倒しになった関係で、数週間は天宝伏妖录・定海浮生录の両方の放送がある時間を楽しめそうなので本当に楽しみです!!!



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