この記事では鬼滅の刃に登場する「雷の呼吸」の全型の一覧や使い手の解説、七つ目の型である漆ノ型・火雷神の誕生秘話の考察などをお話します。

鬼滅の刃の主要キャラである我妻善逸（あがつまぜんいつ）が扱う呼吸である雷の呼吸は、作中でもその技が何度も登場します。

善逸が普段ビビリのヘタレキャラ、雷の呼吸を使う時は別人のようにカッコいいことでギャップの効果もあり、鬼滅の刃に登場する呼吸の中でも人気があります。

ますは雷の呼吸の全ての型を一覧表にまとめましたのでご紹介します。

＜この記事で分かること＞◯雷の呼吸の型一覧とそれぞれの特徴◯雷の呼吸の使い手一覧やその日輪刀の色◯雷の呼吸の派生一覧◯七つ目の型・火雷神の誕生についての考察

※この記事は鬼滅の刃のネタバレを含みます

ちなみに鬼滅の刃における全ての呼吸についてはこちらの記事にまとめています。

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こちらが雷の呼吸の全ての型の一覧表です。

雷の呼吸の型は本来陸ノ型までですが、善逸が編み出したオリジナルの型まで含めると漆ノ型まであります。

善逸は物語終盤までは壱ノ型しか使えないため、鬼滅の刃の作中では壱ノ型の登場頻度が非常に多いです。

しかしながら善逸が壱ノ型を極め、発展させまくったため、一覧表のとおり壱ノ型は発展型も合わせると４つあります。

先程の雷の呼吸の全型一覧表にあった技を、一つ一つ詳しく見ていきます。

先述のとおり善逸は当初、雷の呼吸の壱ノ型しか扱えませんでした。

しかし師匠の桑島慈悟郎（くわじまじごろう）の「一つの技を極め抜け」という教え通りに壱ノ型を極めまくり、物語終盤まで本当に壱ノ型のみで戦っています。

雷の呼吸・壱ノ型は霹靂一閃（へきれきいっせん）です。

刀を腰だめに構え、居合腰の体勢から雷のようなスピードで相手に踏み込み、居合抜きのような超スピードの斬撃を見舞う技です。

漫画3巻の第23話で、響凱の屋敷にいた舌鬼に対して使ったのが初出です。

それまではビビるわ逃げるわ泣き叫ぶわのヘタレっぷりだった善逸が、極度の緊張で失神したと思ったら突然覚醒し、霹靂一閃を放ったあの瞬間はファンの度肝を抜きました。

雷の呼吸・壱ノ型の発展型の一つが霹靂一閃 六連（へきれきいっせん ろくれん）です。

霹靂一閃は一方向への超速の踏み込み＆斬撃ですが、それを６連発で放つ技です。

漫画4巻の第34話（アニメ第17話）が初出で、那田蜘蛛山（なたぐもやま）で出くわした兄蜘蛛に使いました。

この時、善逸は蜘蛛になる猛毒を食らっており、体が動かなくなる直前、兄蜘蛛から出ている蜘蛛の糸を踏み台代わりにして霹靂一閃 六連で肉薄して頸を斬りました。

鬼滅の刃の序盤では舌鬼への霹靂一閃と、この兄蜘蛛への霹靂一閃 六連が善逸の屈指の見せ場です。

雷の呼吸・壱ノ型・霹靂一閃 六連をさらに発展させたのが霹靂一閃 八連（へきれきいっせん はちれん）です。

霹靂一閃の踏み込みを８連発で放ち、通常の霹靂一閃よりジグザグに複雑な動きで相手に肉薄します。

漫画11巻の第91話で、上弦の陸・堕姫との戦闘で使っており、このときは堕姫が操る蚯蚓帯（みみずおび）を踏み台代わりにして放ちました。

これまでに善逸が霹靂一閃を使った舌鬼、兄蜘蛛ともに一撃で倒してきましたが、さすがに上弦の陸が相手では霹靂一閃だけでは倒せず、炭治郎、伊之助と協力プレイで戦いました。

雷の呼吸・壱ノ型を極限まで発展させたのが霹靂一閃 神速（へきれきいっせん しんそく）です。

通常の霹靂一閃と同様、一方向に超スピードで踏み込んで斬撃を放つ技ですが、その速度が段違いに速く、それゆえに連発すると善逸の足が壊れるという諸刃の剣です。

この技は漫画11巻の第93話で、上弦の陸・堕姫に使いました。

この時は上弦の陸の猛攻で音柱・宇髄天元を含めて全滅寸前でしたが、炭治郎の機転をきっかけにチャンスを作り、善逸も最後の力で霹靂一閃 神速を放ち、上弦の陸討伐の足がかりを作りました。

雷の呼吸の弐ノ型は稲魂（いなだま）です。弐ノ型から陸の型はまでは善逸は扱えず、兄弟子の獪岳だけが扱える型です。

稲魂は踏み込みなしでその場で多重の居合抜きを放ち、目の前の相手に５連撃を見舞う技です。

漫画17巻の第145話で新・上弦の陸となった獪岳が善逸に向けて放った技で、この場面では獪岳が善逸に次々の雷の呼吸を打ち込んでいきます。

雷の呼吸の参ノ型は聚蚊成雷（しゅうぶんせいらい）です。

自身の体を回転させ、同時に刀も回転するように振ることで、周囲に不規則な渦状の斬撃を飛ばします。

これも漫画17巻の第145話で獪岳が善逸に放った技です。弐ノ型・稲魂に次いで連続して使ってきました。

渦上の斬撃を波状攻撃のように放つため、至近距離にいた善逸は避けきれずに何発か食らっています。

雷の呼吸の肆ノ型は遠雷（えんらい）です。

自身を中心に、周囲に放射状の攻撃を放つ技で、弧を描くような斬撃ではなく刺すような軌道の攻撃を幾重にも撒き散らします。

漫画17巻の第145話で獪岳が善逸に放ったのが初出です。

善逸に「壱ノ型を使えない」ことを指摘されてまんまと煽られた獪岳がこの「遠雷」を使いましたが、善逸に躱された挙げ句にカウンターで一撃食らっています。

雷の呼吸の伍ノ型は熱界雷（ねっかいらい）です。

足を止めて思い切り刀を振り抜き、遠くにいる相手向かって斬撃を飛ばす技です。霹靂一閃の遠距離版のようなのような特徴です。

漫画17巻の第145話で獪岳が善逸に放っており、肆ノ型・遠雷につなげるようにこの熱界雷を使ってきたため、善逸も避けきれずにガードするしかありませんでした。

雷の呼吸の陸ノ型は電轟雷轟（ろくのかた でんごうらいごう）です。

自身の周囲に雷のようなギザギザの斬撃を極めて広範囲に放つ技で、複数の敵にも同時に攻撃できます。

従来の雷の呼吸の最後の型で、これが獪岳の必殺技に近い型だと思われます。

漫画17巻の第145話で獪岳が善逸に放ち、無限城の奈落へと落とす一撃になりました。

それぞれの型が強力な上に高速で、しかも獪岳が型を次々とつなげて波状攻撃してきたため、善逸は電轟雷轟の斬撃も４発ほど食らっています。

始まりの呼吸の時代から存在する基本の呼吸の一つ、雷の呼吸には本来陸ノ型までしかありません。

しかし善逸が考えて編み出した、善逸だけの型である七つ目の型（漆ノ型）が火雷神（ほのいかづちのかみ）です。

霹靂一閃 神速すらも凌駕する、神速を超えた踏み込みと斬撃、まさに火雷神となって相手を瞬殺する技です。

漫画17巻の第145話で上弦の鬼となった獪岳ですら全く見えず、反応すらできず、一瞬で頸を斬られました。

「壱ノ型だけ使えない」獪岳が、今まで馬鹿にしていた「壱ノ型しか使えない」弟弟子・善逸に敗れた名シーンです。

ここまで雷の呼吸の全ての型について、見た目や特徴を解説してきました。

作中では雷の呼吸の使い手が何人かいるので、ここで全員ご紹介します。

桑島慈悟郎は元鳴柱（なりばしら）で、獪岳と善逸の育手（師匠）です。

獪岳と善逸のことを息子か孫のように思っており、２人とも孤児だったこともあって師弟でもあり、家族のような関係でもありました。

特に善逸に関しては泣くわ叫ぶわ逃げるわという状態だったので手を焼きますが、善逸の才能を誰よりも認めていた人物です。

漫画17巻の第144話で、桑島慈悟郎は切腹して死亡したことが善逸の口から語られました。

理由は弟子である獪岳が鬼になったためで、雷の呼吸の教えの師として責任を取っての行動でした。

見た目はちっちゃい爺ちゃんという感じですが、元柱なので実はメチャクチャ強いです。

作中では戦闘シーンは描かれていませんが、当然雷の呼吸は壱ノ型から陸の型まで全て扱えるはずです。

獪岳は桑島慈悟郎の一番弟子にあたるキャラで、桑島慈悟郎が雷の呼吸を教えていた弟子たちの中でも一番実力があった剣士です。

獪岳は基本的に自尊心と承認欲求の塊のような性格で、自分を評価してくれる者を常に求めています。

しかしながら桑島慈悟郎に雷の呼吸を教わっている時の獪岳はひたむきで、人一倍努力家だったようです。

ちなみに先述のとおり、獪岳は雷の呼吸・壱ノ型だけがどうしても扱うことができませんでした。

一方で善逸は壱ノ型だけを扱うことができ、獪岳は善逸を馬鹿にしていた一方で、自分が扱えない壱ノ型を使える善逸に無意識に劣等感を抱いていました。

そして獪岳はある日、上弦の壱・黒死牟と出くわし、圧倒的過ぎる強者オーラに一瞬で屈服、土下座して命乞いします。

これが獪岳が鬼になったきっかけでした。

獪岳のクズなエピソードの詳細はこちらの記事にもまとめています。

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吾妻善逸は桑島慈悟郎の二番弟子にあたります。

善逸は過去に女絡みで金を貢がされて借金まみれになり、もうすぐ人生終わる、というところで桑島慈悟郎に助けられました。

桑島慈悟郎は借金を肩代わりしてまで善逸を引き取り、それから雷の呼吸を教えます。

当初は泣き叫びまくって修行をグズり、何度も夜逃げしようとしたり、ネガティブ発言を連発したりと、桑島慈悟郎にとっては一番手のかかる弟子でした。

しかも善逸は壱ノ型しか扱うことができず、普通に考えれば劣等生という扱いなはずです。

しかし桑島慈悟郎はそんな善逸に、

いいんだ善逸お前はそれでいい一つできれば万々歳だ

一つのことしかできないならそれを極め抜け極限の極限まで磨け

と説きました。

善逸はこの言葉通りに、壱ノ型・霹靂一閃を磨き、いくつもの発展型を扱い、ついには雷の呼吸の新しい型まで編み出しました。

漫画17巻の第144話で、新・上弦の陸になった獪岳から雷の呼吸の継承について少し語られていました。

桑島慈悟郎は雷の呼吸の後継者として「獪岳と善逸を共同で後継」としており、承認欲求の塊である獪岳はそれが我慢なりませんでした。

桑島慈悟郎が獪岳と善逸を共同で後継とした理由については本編で語られていませんが、おそらく２人で協力してお互いを補い合うような関係になることを望んでいたからだと思われます。

獪岳は壱ノ型だけ使えず、善逸は壱ノ型以外は使えません。さらに２人は傍目から見ても極めて仲が悪く、とても仲良くやっていける関係には見えませんでした。

しかし桑島慈悟郎は獪岳と善逸の才能を誰よりも認めており、「型を全て使えないならお互いに補い合えばいい」と考えていたのではないでしょうか。

仲が悪くとも、２人で補い合いながら戦っていくうちに戦友のような関係（義勇と実弥のような）になり分かり合える日がくる、と信じていたのかもしれませんね。

扱う呼吸の種類によって色が変わる日輪刀は、別名「色変わりの刀」と呼ばれています。刀鍛冶の里の刀匠が打った日輪刀は、最初は普通の刀ですが、呼吸を扱える者が抜刀すると色が変わります。

善逸の日輪刀は黄色い刀身をしています。雷の呼吸の使い手の日輪刀は全てこのように黄色い刀身をしています。

雷の呼吸は始まりの呼吸の時代から存在する歴史の長い呼吸で、５つの基本の呼吸（水、岩、炎、風、雷）のうちの一つです。

雷の呼吸から派生した呼吸も存在し、その一つが音柱・宇髄天元が扱う音の呼吸です。

音の呼吸は雷の呼吸の特徴である超スピードの特性を引き継いでいます。

ただ宇髄天元という人物自体の特性によるものなのか、その技はよりド派手に、より爆音を鳴らすものばかりです。

天元は柱の中では悲鳴嶼行冥に次ぐ腕力を誇り、さらに元忍であるため、パワーもスピードもあります。

天元のパワーとスピードを両方活かすために、自身の最適解として生まれたのがこの音の呼吸だと思われます。

善逸は雷の呼吸の新しい型である漆ノ型・火雷神を編み出しました。

壱ノ型しか扱えなかった善逸が、始まりの呼吸の時代から続く長い歴史を持つ雷の呼吸の新たな型を生み出すというのは歴史的な快挙ですが、この技はどのようにして生まれたのでしょう？

火雷神の特徴を見てみると、この技は極めてシンプルで、「超絶スピードで踏み込んで斬る」というものです。

この特徴はそっくりそのまま壱ノ型・霹靂一閃であり、火雷神は霹靂一閃の最終進化版と言える技だと言えます。

先程ご紹介した桑島慈悟郎の「極限の極限まで磨け」という言葉を体現した結果です。

ちなみに漫画16巻第136話で、桑島慈悟郎の訃報を聞いた善逸の様子が描かれており、もしかしたらこの時の激情が火雷神を生みだしたきっかけになったのかもしれません。

今回は鬼滅の刃に登場する「雷の呼吸」の全型の一覧や使い手の解説、七つ目の型である漆ノ型・火雷神の誕生秘話などについてお話しました。

雷の呼吸は、特に霹靂一閃に関しては居合抜きのような見た目なこともあってカッコよさも尋常ではありませんｗ

特にアニメ版の鬼滅の刃における霹靂一閃と、霹靂一閃 六連はufotableの神作画のおかげもあって、鬼滅の刃屈指のカッコいい技となっているので必見です。

鬼滅の刃の漫画やアニメを無料で見る方法や、全ての呼吸と型一覧、善逸のかっこいいシーンまとめ、善逸と禰豆子のカップリング、桑島慈悟郎の名言などはこちらの記事をどうぞ

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