命令形の意味は「命令」だけではない!命令形の正しい使い方と例文一覧 |
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この記事には広告を含む場合があります。 記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。 英語の命令形とは、動詞の原形で始まり、相手に命令、依頼、助言などをする際に用いる文である。 英語を勉強しているあなたは、次のような疑問を持っていないだろうか? 命令形の使い方がよくわからない…命令形が出ると訳し方がわからなくなる…文法問題で命令形が苦手…そこでトイグルでは、命令形について詳細を解説していきたい。学習の参考になるはずだ。 ![]() 英語の命令形について知るには、実際の例を見てみるのがよい。 まず、命令形はその名の通り、相手に何かの命令をする際に使う。次の文は「動くな!」と警告を発しているものである。 (1) Don’t move! (動くな!)しかし、実際の世界では、命令形を命令以外の場面に用いることが多い。例えば、次の文は形式上は命令形だが、内容的には相手に何かを依頼しているものである。 (2) Give me a hand. (手を貸してください)命令形は相手に助言をする際に使うこともある。次の文は「サプリメントを摂取してください」と健康上のアドバイスをしている。 (3) Take vitamin supplements. (ビタミンのサプリメントを飲んでください)さらに、命令形は相手への好意をあらわす際にも使う。次の文は「良い1日を!」の意味で、店員などが客と別れる時に用いるフレーズである。 (4) Have a good day! (良い1日を!)このように、命令形は必ずしも威圧的ではなく、むしろ「まだ起こっていないことを相手にしてもらう」といった程度の意味を持った形式である。 それでは、命令形はどのような使い方をするのだろうか? 以下、例文とともに見ていこう。 命令形の意味は文脈で決まる命令形は命令・依頼・助言・好意などの解釈があるとしたが、これらの意味は命令形自体に含まれるのではなく、主として文脈から決定される。 2. 命令形の使い方 命令形: (主語)+動詞の原形 命令形は通例、動詞の原形で始まる文である。主語は潜在的に存在するものの、ほとんどの場合、省略される。 命令形の基本的な使い方を見ていこう。 2-1. 肯定の命令形 (5) Mind the gap. (すき間にご注意ください)(6) Be careful. (お気をつけください)(5)は一般動詞を使った命令形の例である。Mind the gap.(すき間にご注意ください)は、イギリスやカナダの駅でよく放送される。 (6)はbe動詞を使った命令形の例である。命令形の潜在的な主語はYouだが、主語が省略されて動詞の原形が使われるので、Beで文をはじめる。 2-2. 否定の命令形 (7) Don’t worry. (心配しないでください)(8) Don’t be shy. (恥ずかしがらないで)(9) Never use public wifi for online shopping. (オンラインでの買い物に公共のワイファイを使わないでください)命令形の否定形は、通例、であらわす。(7)は一般動詞を使った否定の命令形の例である。(8)の例に示されているように、be動詞の場合もDon’tを用いる。 (9)のように、Don’tの代わりにneverを用いる場合もある。 命令形で動詞の原形を選ぶ問題はTOEICにも頻出命令形で動詞の原形を選ぶ問題はTOEICにもよく出題される。受験予定のある方は覚えておきたい。 3. 命令形に関する発展的な知識 命令形に関する発展的な知識について、紹介していきたい。 3-1. 命令形+and/or (10) Click this button, and you will enter the recording mode. (このボタンをクリックしてください、そうすれば録画モードに入れるでしょう)(11) Tell me the truth, or I will call the police. (真実を話してください、さもなければ警察を呼びます)は「〜してください、そうすれば…」の意味で使われる。 は「〜してください、さもなければ…」で警告を発する際に使われる。 3-2. 命令形の主語を明示する場合 (12) You shut up! (黙れ!)(13) Mary, you wash the dishes, and Ken, you clean the room. (メアリー、あなたがお皿を洗いなさい、そしてケン、あなたが部屋を掃除しなさい)(14) Somebody open the window. (どなたか窓を開けてください)場合によって、命令形の主語を明示することがある。 (12)は主語Youを明示することで、いらだちや怒りをあらわにしている。(13)は相手が複数いる状況で、命令の対象となる人物を区別するものである。(14)のように不特定の人々に向けた命令をすることもある。 3-3. 命令形の付加疑問 (15) Hurry up, will you? (急いでくれませんか)(16) Don’t offend people, will you? (人を怒らせないでくださいね)命令形に付加疑問をつけることができる。 通常、疑問詞はwill you?、won’t you?、would you?が使われる。can you?、can’t you?、could you?が使われることもある。(16)のように否定の命令形の場合、付加疑問はwill you?がつく。 命令形の主語がyouである理由命令形で省略されている主語がyouである理由は、付加疑問でyouが生じることからも明らかである。 3-4. Letを使った命令形 (17) Let me know if you have other questions. (もし他の質問があれば知らせてください)(18) Let’s get started. (はじめましょう) letによる命令形は、日常的な会話や文章でよく使われる。 文法的な観点で言えば、letの場合も主語youの省略があることに変わりない。ただ、意味的な観点で言えば、命令の対象がlet直後の語に向けられる。 例えば、(17)は「私(me)に知らせてください」、(18)は「私たち(us)と一緒にはじめましょう」の意味である。 3-5. 他の様々な命令形 (19) Please be seated by 1:20 p.m. (午後1時20分までに着席してください)(20) Attention please! (ご注目ください)(21) Careful! (気をつけて)その他、命令形のマイナーな用法を紹介したい。 (19)は受動態の命令形である。seatは「着席する」の意味の動詞なので、be seatedで「着席してください(=あなたが着席された状態になってください)」の意味になる。 (20)は動詞を持たない命令形、(21)は形容詞単体を命令形に使うものである。いずれも会話に見られる表現といえる。 4. まとめこの記事では、英語の命令形について詳細を解説してきた。 内容をまとめると次のようになる: 命令形は命令、依頼、助言などに使う命令形は必ずしも威圧的な意味があるわけではない命令形は通例、動詞の原形ではじまる命令形の主語は通例、省略される否定や受動の命令形があるトイグルでは他にも、英文法に関する記事を執筆している。興味のある方はぜひご覧いただきたい。
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