BS日テレ『友近・礼二の妄想トレイン』、BSフジ『Let'sトレ活!』などに出演![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/amd-img/20230409-00438551-encount-000-1-view.jpg?pri=l&w=640&h=426&exp=10800) 鉄道の魅力を語る久野知美アナ【写真:ENCOUNT編集部】 鉄道の知識などを武器に活躍し、女子鉄アナウンサーの愛称で注目されているフリーアナウンサーがいる。BS日テレ『友近・礼二の妄想トレイン』(月曜午後9時)やBSフジ『Let’sトレ活!』(第2月曜深夜0時)などにレギュラー出演中の久野知美アナだ。久野アナに鉄道に魅了されたきっかけから女子鉄アナのすごさ、さらに、日本の鉄道会社に期待したいことなどを聞いた。まずは鉄道に興味を抱いたきっかけから。(取材・文=中野由喜)
【写真】列車内で食事をする久野知美アナ
「実家は大阪ですが、高校は京阪電鉄を使って京都の立命館宇治高校に通っていました。その時、列車に乗ること自体が楽しいと感じたんです。当時の京阪電鉄の在来線には旧3000系特急車という2階建ての車両があり、その隣の車両ではテレビを見ることもできたのに乗車料金だけで乗れたんです」
人生を変える運命の出会いといえそうだ。
「私が鉄道好きになるにあたっては3大育ての親というのが存在します。1つは京阪の旧3000系特急車、2つめは青春18きっぷです。北海道から宮崎まで全国行脚をしました。学生時代、東京に来る時は、大阪から岐阜・大垣まで在来線で行き、夜行の快速『ムーンライトながら』を使っていました。3つめは前所属事務所の鉄道好きマネジャー・南田裕介さんの存在。鉄道を仕事にするレールを一緒に敷きました。所属が変わった今も、〝鉄道名誉マネジャー〟として、現担当マネジャーとも連携の上、頼りにさせてもらっています」
ここで久野アナのすごさを少し聞いてみた。
「日本の鉄道会社は全部で200社以上あるかと思いますが、9割ちかく利用させていただいています。老後の楽しみを残すため、あえて全部利用していませんし、終着駅まで行かないようにもしています。また欧州や東南アジアの鉄道も結構、利用しています。インドネシアでは東京メトロやJRの車両が再利用されているんです」
鉄道旅には運賃が必要。仕事の拠点だった関西から上京し、現在のように仕事が充実するまでは苦労も多かった。
「上京当時は、全てのレギュラー番組を卒業してきたので、ティッシュ配りやコンタクトレンズのビラ配りも経験しました。アナウンサーの練習になると思い、街頭でマイクを持って携帯電話のPRをしたこともあります。学生時代はスパゲッティ店のホールと京阪電鉄の沿線で音楽イベントの司会のアルバイトをやっていました」
昨年8月には鉄道に関する著書『東急電鉄とファン大研究読本』(カンゼン)を発売した。5冊目の鉄道の著書。
「昨年、東急グループが創立100周年を迎えたことでいろんな企画をお願いし、取材した内容になっています。車両基地や『しぶそば』などフード施設も取材し、相鉄・東急直通線の工事現場の取材や騒音対策などマニアックな内容も掲載されています。東急沿線にはハイソサエティーな印象があったのですが、ローカルエリアも支えている足であり、働くスタッフの方々も非常にフレンドリーで親近感あふれる印象を持つようになりました」
鉄道の魅力を大勢の人に知ってほしいと話す。たとえば鉄道に関心のない女性にはどんなことを伝えたいのか。
「まずは観光列車です。乗車するだけでテンションが上がり、乗車自体が目的になるような魅力的な列車が全国にたくさんあります。そこから鉄活を始めたらどうでしょう。せん越ながら私が車内の自動アナウンスをしている西武鉄道には『旅するレストラン52席の至福』というレストラン列車があり、コース料理と夜はサプライズ演奏を楽しめます。列車に乗りながらご飯を食べるとこんなにも高揚するんだと感動するはずです。あとは遭遇するとハッピーになれると言われる新幹線の設備などを検査するドクターイエローや京急のイエローハッピートレイン、西武のドラえもん列車、東京メトロでは銀座線のレトロ車両もレアです。出会えたらラッキー! 知っていると日常にワクワクが増えますよ」
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