前回でメモリ増設とSSDへの換装が終わりました。続いて本命のCPU…と行きたいところですが、その前に少し小ネタです。ちなみに今回の内容はメーカーの想定・推奨する交換や作業等ではありませんので、もしやってみようと思う方は自己責任にてお願い致します。

過去の記事はこちら↓

ThinkCentre M73 Tinyには、65WのACアダプターが付いています。本体との接続規格はThinkpadなどと同じ四角形状のプラグで互換性があるものです。

もともと搭載されているCPU（及びレノボが想定している搭載可能CPU）であれば、標準の65WのACでも十分足りるかと思います。しかし、この後交換予定のCPUの種類によってはパワー不足になるかもしれません。

調べてみると、純正・非純正含め接続して使用可能な135W出力のACアダプターが比較的容易に入手できそう。とりあえず搭載するCPUが何になるかは現時点では置いといて、出力に余裕があるに越したことはないでしょう、ということで135WのACアダプターに交換することにしました。今回はレノボ純正品で動作確認中古品をヤフオクで入手、お値段2,500円。

65Wと比較するとすごいサイズの差です。倍以上大きいでしょうか。まあ別に持ち歩くわけじゃないのでいいのですが…。そういえばもともと付いてきたACアダプターはレノボ純正じゃなくてNEC製ですね。写真撮ってて気が付きました。

小型PCの泣き所、それが冷却関連じゃないでしょうか。小さく狭い筐体に可能な限りの冷却機能を持たせる…設計者の方の苦労を考えると涙が出てきますが、実際のところサイズなどの制約からどうしても小型PCは冷却面で不利になりがち。

ということで、可能な限り冷却能力の向上をさせてみます。とはいっても、大型のCPUクーラーに交換したりケースファンを増設したりするのは不可能です。そこで既存のCPUヒートシンク（中央の銀のプレート上のパーツ）に更に小型のヒートシンクを取り付けて冷却能力アップを狙います。なんかどう見ても純正のヒートシンク、冷やせてない感じがするんですよね…。

まずは用意したのはこちら。メモリチップなどに貼り付ける小型のヒートシンク。アイネックスの4個入りのものです。アルミ製でシールで貼り付けて使うもの。ヨドバシカメラで購入。お値段514円です。

これをCPUの冷却プレート上の空いているスペースに貼り付けます。

続いて、内蔵スピーカーは待ったく使うつもりがなかったので前面のスピーカーのパーツを外します。上の画像の黒いプラスチックのパーツがまさにそれです。ただヒートシンクにツメで引っ掛かってるだけなので、ここをパカっと外すと更に冷却プレート表面が出てくるので、そこにヒートシンクを貼り付けてみます。

選んだのは先ほどと同じくアイネックスの正方形のヒートシンク。こちらもヨドバシカメラにて711円で購入しました。ただ、このヒートシンク、高さが20mmありケース内に収まりませんでしたので、ヤスリやリューターを駆使して削り倒しました…地味に大変だった…。正直、これじゃなくてM.2SSD用の背の低い細長いヒートシンクなどにしたほうが、高さの制限も回避できるのでいいと思います。

こういうやつですね↓

最終的に貼り付け終わったのがこちらです。あいてる隙間には、最初に使った小型タイプの余っていたやつも貼り付けてみました。

というか、ここまでやっておいて貼り付け前・貼り付け後の温度の差を計測してませんでした（アホすぎる）。なので「やらないよりは多少効果はあるだろ」くらいの、ただの自己満足工作になってしまったのでした。実際動かしてみると、かなりヒートシンクが熱を持つので多少は意味あるのかな…。ただ、ケース内のエアフローが良くないので、そもそも熱くなったヒートシンクを冷却することが出来てない…うーん…。

まあ、貼るだけの簡単な加工（自分は削ったりしたので結構苦労しましたが）なので、興味のある方はやってみてください…。

なんだか意味があるようで無いような内容になってしまいましたが、次回はCPUを換装します。まあACアダプターは交換しておいて損はないでしょうし、ヒートシンクも貼らないよりマシでしょう！多分…。まあ結果はさておき、こうやってあれこれいじくり倒してるのが楽しい…っていう部分もありますからね。

魔改造に使ったパーツと購入額メモ（全て税込）

ThinkCentre M73 Tiny本体：2,000円（ヤフオク）

PC3L-12800　8GB×2：2,157円（Amazon）

Intel SSDSC2KW256G8X1 256GB SSD：0円

アイネックス　HM-19B：514円

アイネックス　YH-3020B：711円

レノボ　135W　ACアダプター：2,500円

現時点の合計額：7,882円