ラベンダーは鮮やかな紫色と心地よい香りが魅力のハーブです。木本性ですが、草花として扱われることが多く、花壇の植え込みやコンテナ栽培などで楽しまれています。地中海地域が原産地の香り高い植物で、中でもプロヴァンス産のものが最上級の品質です。日本国内で栽培されているラベンダーのほとんどは紫色ですが、海外では、ホワイトやイエローなどのラベンダーもあるようです。
ラベンダーの品種
ラベンダーの品種は大きく分けて『真正ラベンダー』『スパイク・ラベンダー』『ラバンジン』『フレンチラベンダー』の4種類あります。
◇真正ラベンダー
一般的にラベンダーというと真正ラベンダーことを指します。呼び方は様々で、ラベンダー、真正ラベンダー、コモンラベンダー、イングリッシュラベンダーなどとも呼ばれています。エステル類の酢酸リナリルを多く含みラベンダー本来の香りが楽しめリラックス効果も非常に高いです。
◇スパイク・ラベンダー
学名がLavandula latifolia、もしくはLavandula spicaはスパイクラベンダーと呼ばれます。モノテルペンアルコール類のリナロールとケトン類のカンファ―(ローズマリーに多く入っている成分)を含み、真正ラベンダーをよりはっきりクリアにした香りで「男のラベンダー」とも言われています。リラックス効果というよりも朝のリフレッシュしたいときなどに使うと良いでしょう。
◇ラバンジン
学名がLavandula hybrida、もしくはLavandula intermediaは、ラバンジン、ラバンディンと呼ばれており、真正ラベンダーとスパイクラベンダーの交配種です。エステル類の酢酸リナリルとモノテルペンアルコール類のリナロールを同等に含み、真正ラベンダーより少し刺激のある香りが特徴です。
◇フレンチラベンダー
学名がLavandula stoechas、ストエカスラベンダー、一般的にはフレンチラベンダー、スパニッシュラベンダーなどと呼ばれています。ケトン成分を多く含み、カンファ-臭のあるすっきりとしたハーバルな香りが特徴です。リフレッシュや虫除けなどにおすすめです。
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