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GPUメモリ(VRAM)とは?| グラフィックボードのメモリの役割、システムメモリとの違い!【簡単な言葉で解説!!】
2023年4月3日 パソコンパーツの基礎当記事にはPRが含まれています。 ![]() 当ページでは、GPUメモリについて解説しています。GPUメモリはグラフィックボードに搭載されているメモリのことです。VRAM(ビデオメモリー)などと呼ばれることもあります。パソコンに一般的に搭載されているシステムメモリ(RAM)とは異なりますので、その違いについても詳しく解説していきます。 GPUメモリ容量は特にゲームプレイ・3D CAD・WEBデザインなどグラフィックス負荷の高い用途において重要です。グラフィックボード搭載のBTOパソコンの購入を検討中の方はぜひ読んでみてくださいね。できる限り難しい言葉を使わないように意識して書いています。 目次 GPUメモリ概要 GPUメモリとは?メインメモリとの違いは?GPUメモリとは、グラフィックボードに搭載されているメモリのことです。主な役割は、テクスチャ(背景画像)や様々な他のグラフィック画像を一時的に保存することです。システムメモリのグラフィックス版と考えると良いですね。GPUメモリ容量に余裕があるとたくさんのデータを保存することができ、ゲームプレイにおいてスムーズな描写が可能となります。 情報の流れとしてはGPU⇔SSD/HDDとするよりも、高速に情報処理を行えるGPUメモリを挟んでGPU⇔GPUメモリ⇔SSD/HDDとする方が効率的だというわけです。特に最新のゲームではグラフィックが綺麗になり情報量が多くなっているので、GPUメモリが重要な役割を果たします。また、4K解像度など高解像度ファイルの取り扱いが増えたことでより重要になっています。 パソコンには、RAMと呼ばれるメインメモリが搭載されています。メインメモリ(RAM)は、一般的なデータの保存に活用されます。CPU内蔵グラフィックスではGPUメモリと同様の働きをすることがあります。GPUメモリは主にグラフィックに関する情報を保存するのでこの点で異なると言えます。また、GPUメモリはシステムメモリよりも高速でかつアクセスがしやすく、より広いバンド幅を持っているという特徴を持っています。役割は似ているのですが、取り扱うデータが異なるということです。 GPUメモリ使用量の確認方法専用GPUメモリはグラフィックボード搭載のGPUメモリ、共有GPUメモリはGPUメモリの役割を担うことのできるメインメモリ(RAM)のことです。そしてこれら二つのメモリ容量を合わせたものがGPUメモリとなります。基本的には専用GPUメモリが重要です。 各メーカーのGPUメモリ容量考察 GPUメモリ容量(GeForce) 型番GPUメモリ容量 RTX409024GB RTX408016GB RTX4070Ti12GB RTX3090Ti24GB RTX309024GB RTX3080Ti12GB RTX308012GB RTX308010GB RTX3070Ti8GB RTX30708GB RTX3060Ti8GB RTX306012GB RTX30508GB GTX1660Ti6GB GTX1660 Super6GB GTX16606GB GTX1650 Super4GB GTX16504GB GT10302GB GT 7102GB 現行のGeForce RTX 40シリーズを中心に見ていきましょう。過去のグラフィックボードと比べるとGPUメモリ容量は明らかに増えています。エントリークラスのモデルでもGPUメモリ容量が増えていることがわかります。例えば、GTX 10シリーズでは2GBが最低クラスでしたが、GTX 16シリーズになると倍増の4GBとなっています。RTX 30シリーズでは8GBです。次世代モデルのRTX 40シリーズでも同等の容量となりそうです。これが時代の流れだと考えて良いですね。用途にもよりますが、長い目で見ると6GB以上あると安心です。型番+GPUメモリ容量をあわせて検討してみましょう。 GPUメモリ容量(Radeon) 型番GPUメモリ容量 RX7900XTX24GB RX7900XT20GB RX6950XT16GB RX6900XT16GB RX6800XT16GB RX680016GB RX6750XT12GB RX6700XT12GB RX6650XT8GB RX6600XT8GB RX66008GB RX6500XT4GB RX64004GB RadeonシリーズもGPUメモリ容量は多いです。RX 7900 XTXで24GB、RX 7900 XTで20GBです。Radeon RX 6800以上のモデルでGPUメモリ容量は16GBです。一方で、エントリークラスのRadeon RX 6500 XTやRadeon RX 6400では4GBとやや控えめです。 用途別に見る必要なGPUメモリ容量参考までに用途別に必要なGPUメモリ容量と必要なグラフィックボードをまとめておきます。 Photoshopでの3D処理:2GBGTX 1650やGT 1030でも問題なく作業を行えます。いずれも2GB搭載なので問題ないですね。Photoshopぐらいであれば1GBでも対応できますが、現行モデルでは2GBが最低なのでそう書いています。 3D CADの使用(大規模):8GB大規模な3D CADモデルを扱うのであればQuadro P2000以下では不十分です。そうなると8GB搭載のQuadro P4000以上が選択肢となります。実際ハイエンドなグラフィックボードがないと作業を行えません。 FULL HD環境でのゲームプレイ:3GBFULL HD環境でのゲームプレイが中心なら最低3GBのGPUメモリ容量が必要となります。できれば6GB以上あると安心できると思います。 4K解像度以上でのゲームプレイ:8GB4K解像度でのゲームプレイとなるとRTX 3070以上が好ましいです。RTX 3060は12GBを搭載していますが、これは上位モデルとの差別化のために192 bitのメモリを採用したため12GBを搭載せざるを得なかったのです。グラフィックス処理性能的にはRTX 3060 TiやRTX 3070とはワンランク以上落ちます。 基本的にグラボ性能>GPUメモリ容量で考えるどのぐらいGPUメモリが必要なのかというのが用途によって異なります。一般的な使用では最低2GBを基準に考えると良いですね。一般的な使用とは、フルHD環境下でのゲームプレイやPhotoshopや3D CAD(小規模なモデル)を想定しています。多くのユーザーにとってそれほどのGPUメモリ容量はいらないということえです。 基本的にGPUメモリを基準に考えるというよりはグラフィックボード単体の性能を重視する方が現実的です。性能が高いグラフィックボードの方が大容量のGPUメモリを搭載していますので、気にしなくても必然的に十分な容量を持つことになるからです。GPUメモリの容量が非常に重要だと考えられてしまうことがありますが、実際は容量が多いからといって性能が高いわけではありません。 例えば、4K解像度でのゲームプレイにおいては必要となるGPUメモリ容量も大きくなります。しかし、そもそも4K解像度でのゲームプレイをするのであればGTX1660 Super(GPU容量6GB)では性能不足になります。GPU容量が不足しているという以前にグラフィックボードの性能が十分ではないので、理論上GPUメモリの使用率が一杯になることはないのです。 RTX 3080 12GBと10GBのスペック比較 RTX 3080 12GBRTX 3080 10GB コードネームAmpereAmpere GPUGA102GA102 プロセス8nm8nm トランジスタ数283億283億 ダイサイズ628 mm²628 mm² SM数7068 CUDAコア8,9608,704 RTコア7068 Tensorコア280272 ベースクロック1260 MHz1440 MHz ブーストクロック1710MHz1710MHz メモリ容量12GB10GB メモリ規格GDDR6XGDDR6X メモリクロック19 Gbps19 Gbps メモリバス384 bit320 bit メモリ帯域幅912.4 GB/s760.3 GB/s TDP350W320W 公式価格$799$699 発売日2022/01/112020/09/17 Ampere世代の80番台であるRTX 3080にはGPUメモリ容量が異なる2種類のモデルが用意されています。ただし、スペックを見ると分かる通りGPUメモリ容量が12GBと10GBと異なる以外にCUDAコア数やメモリ周りも異なります。特にメモリ周りは大幅に強化されています。性能差は5%-10%程度です。つまり、GPUメモリ容量だけで性能が大きく変わるということはなく、やはりCUDAコアやメモリ周りが重要ということです。これはPascal世代のGTX 1060 6GB/3GBでも当てはまります。もちろんグラフィックス周波数も重要です。CUDAコアが増えた分だけベースクロックは12%程度抑えられていますが、ブーストクロックは1710MHzが維持されています。 当記事のまとめ![]() 当記事では、GPUメモリ(VRAM)とは何かについて解説しました。GPUメモリは、グラフィックなどの画像情報を一時的に保存するパーツのことです。いわゆるシステムメモリであるRAMとは、扱う情報が異なります。グラフィックボードに搭載されているので、画像情報に関係するとイメージしやすいと思います。 さて、このGPUメモリですがゲームや3D処理においてどのぐらいの容量が必要なのかと議論されることがあります。しかし、実は容量よりもグラフィックボード自体の性能が重要なのです。大容量のGPUメモリが必要なのであれば、それは高性能なグラフィックボードが必要であることを意味します。 そうなると必然的にGPUメモリ容量も多くなりますので、容量不足に悩むことはないでしょう。基本的には行いたい作業について、必要なグラフィックボード性能を基準に考えることで全て解決します。 合わせて読みたい記事一覧 グラフィックボード性能比較表を作りました【2023年】 パソコンパーツの基礎知識 | 定義と役割をわかりやすく解説 BTOパソコンの基礎知識 売れ筋BTOパソコンをチェック各BTOメーカーのクリエイターブランドの中からおすすめのモデルをピックアップしています。デスクトップとノートパソコンをそれぞれランキング形式で紹介しています。高性能なモデルが揃っているのでプロフェッショナルの方にもおすすめです。 おすすめゲーミングPCランキング-ゲーミングPCマガジンおすすめのゲーミングPC及びゲーミングノートPCを紹介しています。ゲーミングPCマガジンはゲーミングPCに特化したカテゴリーです。 BTOパソコンのレビュー・評判 | 当サイト紹介PC一覧表当サイトでレビューをしているモデルを一覧表でまとめています。モデルごとの評価でソートできるのでどのモデルが良いのか判断しやすいと思います。 あなたに合うBTOパソコンを探す 用途などでBTOパソコンを選ぶ セール使用用途![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 「グラフィックボードって何のこと?」 コメントを残す コメントをキャンセル |
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