OpenDCPでデジタルシネマパッケージを制作する方法|ユニコブログ® |
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デジタルシネマパッケージ2024.02.12当サイトはプロモーションが表示されます OpenDCPでデジタルシネマパッケージを制作する方法デジタルシネマパッケージとは、映画館で上映をするためのデータフォーマットです。 今回の記事では、無料で利用できるDCPマスタリングツールのOpenDCPを用いて、具体的な作業の仕方を解説していきます。 目次 DCPを作成するためのフォルダ構成の準備をするムービー素材から静止画連番ファイルと音声ファイルを用意するOpenDCPで作業開始DPX(連番ファイルのJPEG2000変換)映像(JPEG2000)と音声データをMXFコンテナへ格納DCPを完成させるDCPを再生するDCPマスタリングの技術スキルを習得するDCP(デジタルシネマパッケージ)の情報まとめ DCPを作成するためのフォルダ構成の準備をする下記のように、フォルダを準備します。 フォルダ名とかアンダーバーではなくてハイフンにするとか、変わっちゃっても大丈夫です。 今回、01_Spurceの中には1920×1080 24pのムービー素材を格納します。 24pとは、23.976pでも23.98pでもない、完全な24pのことを指します ムービー素材から静止画連番ファイルと音声ファイルを用意するDaVinci Resolveで、DPX形式の連番静止画ファイルを03_DPXのフォルダへ。 モノラルファイルに分割した音声ファイルを、02_WAVフォルダへ格納するか出力してください。 (DaVinci Resolveでの書き出し方はまだ別記事で紹介します。) そうすると、03_DPXには、フレームごとのたくさんのファイルが下記のような状態で格納されます。 DPXの中に、「.XMP」ファイルが出ることがありますが、今回は削除してしまって問題ありません。 OpenDCPで作業開始続いてOpenDCPを起動します。すると下記のような画面が出てきます DCP作成の順序!! DPX(連番ファイルのJPEG2000変換) 映像(JPEG2000)と音声データをMXFコンテナへ格納 DCP化するこの作業を行うだけで完了します。 DPX(連番ファイルのJPEG2000変換)上記画像のように設定をしてConvertを押してください。04_JPEG2000フォルダへ格納します。 Bandwidth(ビットレート)ですが、最大250Mbpsまで設定できます。 経験上、最大値より少し低い方がトラブルがなくなります。具体的には、私の場合は、最大値を235Mbpsにしていました。 まだ比較的稼働している、とあるシネマサーバーでは、ビットレートの最大値を限界まであげると、特定の機種においてインジェクトエラーが起きるという不具合がありました。 映像(JPEG2000)と音声データをMXFコンテナへ格納OpenDCPでパッケージ化するには、映像と音声を予めMXFコンテナへ格納することが必要となります。 映像は04_JPEG2000から05_Pictureフォルダを指定して、Create MXFボタンを押してMXFコンテナに格納します。 このとき、.mxfの名称は半角英数字のみを指定してください。2バイト文字で名称を確定するとエラーが表示されます。 次に、上部にあるMXF ParametersのTypeを「WAV」に変更して、各音声ファイルをLRに指定して配置し、06_Audio_MXFフォルダを指定して、Create MXFボタンを押し、こちらもMXFコンテナに格納します。 すると下記のようなフォルダの状態になっています。 DCPを完成させるここまで来れば、あとはDCP化するだけです。 Titleを右のTitle Generatorから名称を指定してください。 DCPネームのルールについては、下記の記事で解説しています。 関連記事デジタルシネマパッケージのDCPネームを解説【映画を上映するときに重要なファイルネーム】とりあえずは下記のように入力をしていってください。 後は、「Reel」にある、Pictureに05_PictureのMXFを、Soundに06_Audio_MXFで作成したMXFを指定します。 ここまで来ればCreated DCPボタンを押すだけです! すると、下記のようなファイルの中身になります。 05_PictureのMXFとSoundに06_Audio_MXFの中にあった「.mxf」ファイルは、07_DCPファイルに移動し、DCPのファイル構造に必要な様々なファイルが出来上がっています。 (このファイル構成を総称でDCPと読みます。) フォルダ内にある各ファイルの細かい説明については、下記の記事で解説をしていますので参考になれば幸いです。 関連記事デジタルシネマパッケージのデータ構造を初心者向けに分かりやすく解説これでDCPの完成です。 DCPを再生する作成したDCPはDCP-o-matic Playerで確認が可能です。 DCP-o-matic Playerを起動したら、File→OPENでDCPが格納されているディレクトリを指定します。 (他の再生ソフトでは、通常ASSETMAP.xmlを指定して再生します。) 参考動画:デジタルシネマパッケージのXYZカラーフォーマットで再生テスト【DCPの作り方をわかりやすく解説】(YouTube) 再生環境によっては読み込みまでに時間がかなり掛かったり、うまく連続再生しない、フレーム落ちが起きるなど、フリーならではもありますが…その時は、いろいろ設定をいじってみてください。 DCPマスタリングの技術スキルを習得するOpenDCPを覚えると、ちょっとした予告編などの変換が自分で行えるようになります。 DCPは予告編だけの制作を発注すると割高になることが多いので、自分でDCPを作成して劇場に納品ができれば、かなり時間とコストが削減されます。 特に、予告編の場合は、納品フォーマットがLinux仕様でなくても「FAT32」形式の納品で可能です。 「FAT32」は、WinでもMACでも標準機能にあるフォーマット機能で作成することが可能です。 USBなどを「FAT32」に変更して、今回のようにOpenDCPで作成した予告編DCPのデータをコピーすれば簡単に納品まで可能になります。 DCP(デジタルシネマパッケージ)の情報まとめ今回は、OpenDCPに特化した記事でしたが、これ以外にも様々なDCP関連の情報をまとめた記事を作成しました。 こちらの記事を読んでいただければ、デジタルシネマパッケージに関する様々な情報が確認できます。 DCP情報まとめDCPに使えるメディア情報 デジタルシネマパッケージ(DCP)のUSBは何を選べばいい? 劇場で使われるデジタルシネマパッケージのHDDは何を選べばいい?業務Tips デジタルシネマパッケージのデータ構造を初心者向けに分かりやすく解説 デジタルシネマパッケージ制作業務「7つのポイント」 デジタルシネマパッケージ制作のポイントを解説 DCPでインジェストエラーが出たときの原因と対処法を解説 デジタルシネマパッケージのDCPネームを解説DCP作成 映画館での上映に使用されるデジタルシネマパッケージは自分で作れる デジタルシネマパッケージで使える字幕データの作り方を解説DCPの作り方まとめ 劇場上映用デジタルシネマパッケージ(DCP)がよく分かる情報まとめ 最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。 |
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