アンバー系の香水、日本で買えるおすすめ4つ |
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アンバーは琥珀の事で、樹脂系の甘くクリアな香りが特徴です。バニラやお香、その他樹脂などと合わせて調合される事の多い香料です。多くの香水に含まれています。中でもそのアンバーをメインの香りとしてしまった作品が多数あって、日本で入手できるものを肌に載せて比較してみました。 1.ロー ダンブル エクストリーム2.アンブル スルタン3.ザ ワン フォーメン4.サクレステ4つのアンバー系香水を比べてみた関連記事だよ 1.ロー ダンブル エクストリームアンバー調の香りで有名なラルチザン『ローダンブル エクストリーム』。 トップからスパイスやハーブ、パチュリと賑やか。一方で寺社仏閣を思わせる程の厳かな白檀が全体のトーンを低く落としていて瞑想できる位には落ち着く。寝香水に採用が決定しております。 最後のバニラが蜂蜜っぽくて可愛い。 pic.twitter.com/CaGA0yvKfB — たなたろ@香水屋&香水サイト (@scententia) May 4, 2020『ロー ダンブル エクストリーム(L’Eau D’Ambre Extrême)』はラルチザン パフューム(L’Artisan Parfumeur)と言うメゾンが2001年に発売した、オリエンタル調の香りです。日本ではなぜか『アンバーエクストリーム』なる名前で販売されています。 とにかくアンバー(琥珀)の樹液っぽい香りがするのが特徴で、名前通り「究極のアンバーの水」な訳です。アンバー調香水の教科書の様で、お香や樹脂と言ったアジア、中東の寺院の厳かな空気感を表現したオリエンタルの王道な作品ではないでしょうか。 さらには恐らくクミンや胡椒、カルダモン、ナツメグと言ったスパイスが多面的に含まれており、中でもシナモンっぽさは結構残ります。 ラストにはお香と交じり合うクリーミーなバニラが印象的。オリエンタル調の香りが好きな方はこの王道作品を一度は試して欲しいと思うほど。 アンバー系香水として1つ目に紹介しましたが、基本アンバー系香水と言うのはこの様な濃厚な余韻に浸れる作品が多いのが特徴ですね。 なおこの『ロー ダンブル エクストリーム』は私がラルチザンの中でも特に気に入って利用しており、今のはリピート2本目です。ちなみに香水界の世界的な大御所、ジャンクロードエレナがエルメスの専属調香師になる前の作品です。エルメスでは出来ない香調だった気も。 参考記事:『ロー ダンブル(L’Eau d’Ambre)』ラルチザン パフューム(L’Artisan Parfumeur) 2.アンブル スルタン2つ目はセルジュルタンス(Serge Lutens)の『アンブル スルタン(Ambre Sultan)』。2000年発売。 ![]() こちらもアンバーを中央に据えた作品です。名前通り「アンバーの王」をイメージとしており、モロッコの街中で出会ったアンバーをテーマに制作されています。 1番に挙げたラルチザンの『ローダンブルエクストリーム』との違いは、こちらの方がハーブっぽさがあると言う事。 もちろんこの『アンブル スルタン』はアンバーが主役であり王なんですね。ですが、そこに中東ではおなじみのベイリーフ(月桂樹、ローリエ)やオレガノと言った、ややグリーンなハーブがトップから香る事で、ラルチザンの『ローダンブルエクストリーム』とは違ったオリエンタルを演出しています。 そのため他のアンバー調香水と違い、幾分か軽やかな雰囲気に仕上がっており、とっつきやすいかと思います。 これもサンプルが我が家に何本もあるのでとても気に入っています。溜息が出る。サンプルが無くなったらフルボトル購入予定。 参考記事:『アンブル スルタン(Ambre Sultan)』セルジュルタンス(Serge Lutens) 3.ザ ワン フォーメン3つ目はドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)の『ザ ワン フォーメン(The One For Men)』です。2008年発売。 ![]() ドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)は通称ドルガバ。日本でもおなじみのラグジュアリーファッションブランドですよね。 そのドルガバの『ザ ワン』シリーズの男性向けの作品がこちらです。調香は、オリヴィエポルジュ(Olivier Polge)が担当しています。彼はのちにシャネル3代目専属調香師の座を父であるジャック ポルジュから受け継ぎ4代目の専属調香師に鎮座する人物。 この『ザ ワン フォーメン』はアンバーを主体としながらも、ファッションブランドの購買層の好むメンズフレグランス風にまとめた香りです。個人的にはフゼアっぽさをどこか感じます。 つけたてはコリアンダーやカルダモンと言ったスパイスから始まります。その後ツンとしたタバコをアンバーに絡めています。ファッションフレグランス界隈の中のオリエンタル香水の王道ですね。 とは言え力強さで言うと上で紹介した『ローダンブルエクストリーム』や『アンブルスルタン』ほどではありません。全てが優しく香ると言うきれいなバランスに落ち着けています。すそ野の広いドルガバのユーザーに広く受け入れられやすい香調なんですね。長年売れ続けているのも納得です。 ラストは甘くほのかなアンバーと、さらりとしたシダーウッドのヒノキっぽさできれいに締めくくります。使いやすいオリエンタルな香りや、使いやすいアンバー系香水を探している方にはマッチしています。 参考記事:『ザ ワン フォー メン(The One for Men)』ドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana) 4.サクレステ最後は『サクレステ(Sacreste)』。これはイタリア発のニッチ系香水ブランド「ラボラトリオ オルファティーボ(Laboratorio Olfattivo)」の作品です。 フランキンセンスがストレートに出た香り、ラボラトリオ『サクレステ』。 角の取れた柔らかく丸いテイストのお香に、樹脂香の組み合わせです。中東〜欧州の教会でこう言う匂いするよねと言うエキゾチックな空気感。 途中からさらっとしたガイアックウッド、カシュメランがシルキーで優しいんです。 pic.twitter.com/sBAZMLUFWS — たなたろ@香水屋&香水サイト (@scententia) April 2, 2020この『サクレステ』はアンバーと同じく樹脂系の香りであるフランキンセンス(乳香)やラブダナム、エレミなどがメインです。中東や欧州の教会で樹脂を焚いた、その香りがとても厳かで神聖さを感じさせます。アンバーも割と強めに感じられて、特に後半はアンバーとムスクが残り続けます。 当然ながらアンバーも同じ樹脂と言う事でこれらの樹脂と相性が良いですね。更にはサンダルウッドなどのインセンス(お香)調の香りも交じり合います。 アンバー系香水の中でも樹脂やインセンスの方が強く長く主張します。そのためよりリアルな教会感と言うか、トルコやフランス等々現地に行った事のある人はその情景がフラッシュバックするのではないでしょうか。私はそうでした。 4つのアンバー系香水を比べてみたアンバー系すなわちオリエンタル調にまとめられるものなのですが、皆それぞれ特色が異なります。 『ローダンブルエクストリーム』…一番アンバーがはっきり分かる『アンブルスルタン』…ハーブが軽やかさをプラス『ザ ワン フォーメン』…メンズファッションフレグランス風のアンバー『サクレステ』…樹脂やお香でエキゾチックなアンバー以上です。何か聞いてみたい事とかリクエストがあれば、Twitterかインスタのたなたろアカウントまでご連絡下さいませ😄 関連記事だよ |
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