化学反応を考える際には、まずは反応物質の構造について理解しておく必要があります。

物質の命名法や、官能基の名前、異性体の考え方など理解すべき内容はたくさんありますが、中でも構造異性体についても学んでおくといいです。

ここでは、代表的な構造異性体の問題である「C4H10Oの構造異性体の数とその名称や構造式」について解説していきます。

・C4H10Oの構造異性体の数や構造式とその名称

というテーマで解説していきます。

C4H10Oと記載される分子は、アルコールかエーテルに大きく分けて分類することができます。

構造異性体を考える場合では、これらを別々に書き出していくといいです。

まずは、C4H10Oと記載できるアルコールの構造異性体について考えていきましょう。以下のよう、構造式を書き出せます。

つまり、C4H10Oのアルコールでは、4つの構造異性体があるのです。このような構造異性体が4つあり、示性式は以下の4種類となります。

①が1－ブタノール、②が2－ブタノール、③が2－メチル1－プロパノール、④が2－メチル2－プロパノールとなります。

構造式と照らし合わせて理解しておきましょう。

続いて、C4H10Oで表記されるエーテルの構造異性体を書き出していきましょう。

すると、C4H10Oの構造異性体には3種類があるのです。

各々の構造式の名前は①エチルメプロピルエーテル、②ジエチルエーテル、③メチルイソプロピルエーテルになります。

よって、C4H10Oの構造異性体はアルコール、エーテル併せて7つとなります。

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