当サイトではリチウムイオン電池や燃料電池などの電気的なデバイスやその研究に関する各種学術知識（電気化学など）を解説しています。

リチウムイオン電池は高電圧作動、高エネルギー密度、長寿命などのメリットがあるため、スマホバッテリーや電気自動車など各分野で採用されています。

ただ、普及のためには各性能の更なる向上が必要で、日々各メーカーによって研究開発がすすめられています。

研究開発の現場では、各試験をする際によく洗浄用のアルコールを使用することがあります。構成成分はエタノールやメタノール（メチルアルコール）であり、これらの成分について理解しておくといいです。

中でもここでは、エタノール（エチルアルコール）に関する内容について解説していきます。

・エタノール（C2H5OH）の化学式・分子式・示性式・構造式・電子式・分子量は？

・エタノール（エチルアルコール）の燃焼反応式は？工業的製法は？

というテーマで解説していきます。

それでは、エタノール（C2H5OH）の基礎的な物性について考えていきましょう。

まず、エタノールの分子式は組成式と同じであり、CH6Oで表されます。

また、エタノールの示性式は以下のように表されます。

 示性式は官能基がわかるように記載することがポイントです。エタノールでは、OH基（水酸基：ヒドロキシル基）がついているため、OHを分離して書きます。

また、エタノールの電子式は以下のように表されます。

エタノールの構造式は以下のようになります。示性式や電子式を元に考えるといいです。

これらから、エタノールの分子量は46となります。

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このようにエタノールはさまざまな表記によって書くことができます。それでは、エタノールが関係している化学反応にはどのようなものがあるのでしょうか。

以下でエタノールを反応式中に含む代表的な化学反応について確認していきます。

エタノールと酸素が結びついて、二酸化炭素と水が生成される反応です。

エタノールはエチレンに水を付加させる反応によって、製造されます。付加反応を起こすためには、リン酸鉄触媒を使用して行います。

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